...和唐内(わたうない)に搏(う)たれたお前...
芥川龍之介 「動物園」
...あんなに強く搏つてゐた彼の心臟も突然年を取つたやうに見えた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...激しい羽搏きを伴はずにはゐられない...
薄田泣菫 「独楽園」
...脈搏のひどい衰えが伴った...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...それに驚いて羽搏いてゐる処であつた...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...脈ハ正常ニ搏(う)チツツアッタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...脈搏一三六、緊張していて不整も結滞もない...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...両手を羽搏いたらきっと大空へ舞い上がれる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...例の二つの凹みのところを微かに脈搏(う)たせながら...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...機を設けて胸の前にて繰り搏(う)つて飛行す...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の唇(くち)の下で羽搏((はばた))いてゐた彼女の双の眼(め)...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...私のまはりに羽搏((はばた))いて私の頭(かうべ)を取囲み...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...平凡なことも詩のように美しく心を搏つのかもしれない...
久生十蘭 「生霊」
...トビアスの耳のまはりに羽搏(はう)つ...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...八合の搏音(うちおと)がしたなと思った時は...
吉川英治 「剣難女難」
...何か心を強く搏(う)たれたようにしんとしてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...「新・平家物語」があたまの中でタイムを刻み脈搏をうってゆく...
吉川英治 「随筆 新平家」
...羽ばたきを搏(う)った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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