...まどみ(ママ)のなかに羽を搏(う)つ蝶のごとく...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...産後の脈が搏(う)たうと...
薄田泣菫 「茶話」
...激しい羽搏きを伴はずにはゐられない...
薄田泣菫 「独楽園」
...脈搏(みゃくはく)や呼吸なども実際「秒」で測るに格好なものである...
寺田寅彦 「空想日録」
...大きい白鳥が羽搏(はばた)いて過ぎるときに...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...ただわれには脈搏あるのみなるを覺えきわがしなやかなる身の...
ノワイユ夫人 Comtesse de Noailles 堀辰雄訳 「生けるものと死せるものと」
...自分の脈搏の急に高くなつたのを彼に氣づかれはしまいかと...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...羽搏(はばた)きをし...
山川方夫 「博士の目」
...全身に脈を搏(う)つかのようにみえた...
山本周五郎 「おれの女房」
...「――搏(う)ってるじゃないの...
山本周五郎 「季節のない街」
...妻ノブ子を羽搏(はう)とうとしている事実がありありと感じられておるのであります...
夢野久作 「暗黒公使」
...諸君の脈搏を如何に乱打させ...
夢野久作 「二重心臓」
...敵の一面を搏(う)ち...
吉川英治 「上杉謙信」
...きのう北越(ほくえつ)に上杉勢と相搏(あいう)っていたかと思えば...
吉川英治 「黒田如水」
...もっと重要な人の胸底を搏つものを失(な)くしてしまうおそれがある...
吉川英治 「三国志」
...ただならぬ脈搏(みゃくはく)があらわれておった」「なぜそれを黙っておられましたか」「病人のことじゃもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...羽を搏(う)つ鷹の響きがあった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一時人生を失ったその処女の呼吸や脈搏を心配しながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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