...脈搏(みゃくはく)の数と正常さ...
海野十三 「断層顔」
...呼吸も脈搏も絶え果てて...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...行詰つてゐる詩人の心境を打開して見せた老師の搏力(はくりよく)には...
薄田泣菫 「木犀の香」
...脈搏八〇、呼吸一六...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...短い時間には脈搏(みゃくはく)が尺度になり...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...朝――熱八度二分、脈搏百二十八、呼吸四十四、午――熱八度四分、脈搏百三十六、呼吸四十二、夕――熱九度四分、脈搏百三十四、呼吸五十二、夜――熱九度二分、脈搏百四十、呼吸四十五、尿二回、便五回、嘔気二回、カンフル注射二回、腸注入一回、人乳五瓦三回、十瓦三回...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...脈搏はとまってしまう……...
豊島与志雄 「傍人の言」
...呂氏春秋求人篇には別に一説を出して「禹東至搏木之地……南至交趾孫僕續滿之國……西至三危之國……北至人正之國」とあり...
内藤湖南 「禹貢製作の時代」
...脈搏などのものが単なる拍子としての時計的時間構造をのがれて...
中井正一 「リズムの構造」
...目を搏つような旗の焔の色を瞼にうかべていたが...
久生十蘭 「南極記」
...タヌの新案にかかる、「脳神経の栄養を主としたる即物的な家庭療法」が、どれほど偉大な効果を有するものであるか、その第一日目の夜半においてコン吉は三十九度の熱を出し、脈搏結帯、上厠頻数(じょうしひんすう)、さてそのあげく、毛細管支炎喘息(ぜんそく)腐敗食による大腸加太児(かたる)という、不思議な余病を併発したのによっても明白だというものである...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...自分の脈搏の急に高くなつたのを彼に氣づかれはしまいかと...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...激しく搏(う)った...
山本周五郎 「山彦乙女」
...そうして間もなく私が執っていた触れるか触れないか程度の脈搏が見る見るハッキリとなり...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...以上のような鉄則にも人間の血が脈(みゃく)搏(う)っていたし...
吉川英治 「上杉謙信」
...ただならぬ脈搏(みゃくはく)があらわれておった」「なぜそれを黙っておられましたか」「病人のことじゃもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...虎のどこかを搏(う)ったが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...異性へ搏(う)つ動悸(ときめき)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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