...何に限らず聴いて置いて損はないといふのがこの人の心得なのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...手紙をやっても損はない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...あんたにそうたいした損はないじゃないか...
田中貢太郎 「種梨」
...見て置いても損はないぐらいな考で出て来たのであるにしても...
谷崎潤一郎 「細雪」
...叮寧にやつたところでどつちみち損はないわけだと...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...上達して損はないでしょう...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...一度体験して見て決して損はないということであった...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...とにかく損はない事だ...
夏目漱石 「琴のそら音」
...あなたも豪いでしょうさ――しかし向(むこう)はともかくも大学校の先生ですから頭を下げたって損はないでしょう」「そうか...
夏目漱石 「野分」
...「さあ一生涯(いっしょうがい)の事を一度に聞いておいても損はないが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...ああ云う株は持ってて損はないよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その分には損はない――ペイルソルプは...
牧逸馬 「双面獣」
...大分混んで来たやうですから聞き損はないやうになさいよ...
牧野信一 「毒気」
...損はないように思われるが――」雪之丞は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...興味のあることか」「聞くだけは聞いても損はないでしょう」そこへ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...……だから思い止まれといったのに、きさまはどこまで諦(あきら)めぬ」「間違っても、損はない...
吉川英治 「私本太平記」
...まる損はないものじゃぞよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...損はないぞ」「娶うと...
吉川英治 「松のや露八」
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