...合せる呼吸を取り損ねる気がして……...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...足が石崖に引掛つたりしてたいてい跳越え損ねる...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...頭を痛めるやうに胃の腑を損ねる...
薄田泣菫 「茶話」
...まるで絨毯の上の球(たま)ころがしだ! だれがやったってやり損ねるはずがありゃしません...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...万が一にも演じ損ねるなどという事は無いわけでした...
太宰治 「人間失格」
...御きげんを損ねるようなことをしてはいけない...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...天子の機嫌を損ねると...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...西洋人の御機嫌を損ねる結果に終ることを知っているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...學校ではうつかり落第すると醫者に成り損ねる心配もあるが志願兵では三等軍醫に成れなかつた處でどうといふこともなし百姓等と一所になつて上等兵位にこづかれてゐるのだから本氣にも成れないのだ...
長塚節 「開業醫」
...あれだけやり損ねると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死に損ねると氣が變つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今夜の鰌汁(どぜうじる)を喰ひ損ねるのを覺悟で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「どうか先方の気を損ねるようなことをしないでください...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...レストー夫人の機嫌を損ねるのではという危険を冒してでも...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...無知なるがゆえ貴女の機嫌を損ねることがあろうと...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「羊飼いハイタ」
...都市の美観を損ねるといふので...
三好達治 「銀座街頭」
...わしを宙斬りにし損ねると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...丸天井の対称性を損ねる形で唯一拱道を欠く部分には高さ四メートル近いアーチが洞穴のように黒々と口を開いていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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