...別に名誉を損ずるものではないと...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...多少機嫌を損ずる人があっても...
丘浅次郎 「改善は頭から」
...両国の親交を損ずることはあるまいと信じます...
林不忘 「安重根」
...蘿洞先生の威厳を損ずる...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...でもみな相当の面目を損ずることなくして流鏑馬を終りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大藩の御機嫌を損ずることはなおさら……こう政府が八方四方尊敬ばかりしていた日には...
中里介山 「大菩薩峠」
...見損ずるわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間のこしらえた衣裳なんぞを引っかけたのでは天真の美を損ずる――わが女房の一糸もかけぬ肉体をごろうじろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって事を仕損ずる...
中里介山 「大菩薩峠」
...如何にイタリックの多きがために体裁を損ずるが如く思わるればとて...
穂積陳重 「法窓夜話」
...それがために歌の趣を損ずる者に候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...西アフリカのエンギアンバてふ処に猴夥しく畑を甚だしく損ずる上...
南方熊楠 「十二支考」
...あろう事か妖巫といわゆるお姿夫婦(『傾城難波土産』四の二)の語らいから帝室の威厳を損ずる大騒ぎを起したは何たる事ぞ...
南方熊楠 「十二支考」
...世人鼠の来って家厨の飲食倉庫の器用を損ずるをこの神に祈る時...
南方熊楠 「十二支考」
...幸に文字を損ずること甚しきに至つてゐない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その笑談らしい態度が却(かえ)って女房の機嫌を損ずるように見える...
森鴎外 「雁」
...世界を我物にしている己の興を損ずる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「石田伊右衛門と弥兵衛なら仕損ずることはあるまい」「いや...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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