...三唖のように紅葉の機嫌を損じるような事は做(し)なかったし...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...母親の機嫌を損じる事等(など)はかえりみていなかった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...でもお双かたの御機嫌を損じることによって...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それが盆暮の贈り物の有無くらいで機嫌を損じるなどということはあるまいと信ずる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...学校の休みとさへいへばとかく尻込みがちな私を無理やりにひつぱりだしてただもうその機嫌を損じるのがつらさにまた……せうことなしについてゆく私に釣道具をかつがせ...
中勘助 「銀の匙」
...あわてて仕損じるな」平次は踵(きびす)を返しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...料理人 (素早く弥八の手から庖丁を取ろうとして仕損じる)弥八 何をしやがる...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...機嫌を損じるばかりでなく稍ともすれば...
牧野信一 「秋晴れの日」
...何よりもまず古い正会員達の機嫌を損じる事が彼には恐ろしかったから……...
矢田津世子 「反逆」
...兵を損じるばかりだった...
吉川英治 「三国志」
...くれぐれも大事をとって仕損じるなかれ――とのおことばでありまする」「かしこまって候う」謹んで答えたが...
吉川英治 「三国志」
...孔明は一騎も損じることなくこれほどの大兵の総引揚げを悠々なしとげたが...
吉川英治 「三国志」
...討ち損じるはずはないと思われますが」豊麻呂には...
吉川英治 「私本太平記」
...仕損じるな」彼が...
吉川英治 「私本太平記」
...決死の兵にぶつかって多くの味方を損じるよりもと...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ力攻(ちからぜめ)して兵を損じることの不可なることを説いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...なんの仕損じることがあるもんか」その晩...
吉川英治 「新・水滸伝」
...また御気色(みけしき)を損じることも無益(むやく)と考えて今日まで黙っておりましたが……」百姓たちは...
吉川英治 「親鸞」
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