...ひどく機嫌を損じたらしかった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...睡眠不足や過勞の爲め體を損じてからは此頃はヒステリーを起してしく/\一人泣いて居る事もあつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...時代と場所の限られたる範囲の興味が高唱されているだけに普遍性を損じやすい傾向がある...
寺田寅彦 「漫画と科学」
...大留の機嫌を損じないようにというおせいの算段からであった...
豊島与志雄 「少年の死」
...仕損じましてござります」「それで囚われたのじゃな...
直木三十五 「南国太平記」
...やり損じて犬を逃がしてしまった...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手の機嫌を幾らか損じたらしい際でもあり...
中島敦 「環礁」
...いたく大王のご機嫌(きげん)を損じた...
中島敦 「文字禍」
...そのために科学的価値を損じてはいないという反駁文を亜米利加の気象の専門雑誌に載せているのはちょっと面白い...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...「おや?」書き損じらしい手紙が七八本...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三人までも人を射損じる筈はございません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もともと機嫌を損じているのだから泣かされるまで幾度も結い直させられる...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...女中姥竹(うばたけ)が欠け損じた瓶子(へいし)に湯をもらって帰るのを待ち受けて...
森鴎外 「山椒大夫」
...いまひと打ちをし損じて惜(お)しくものがした」上杉輝虎(うえすぎてるとら)は...
山本周五郎 「城を守る者」
...紂王のような悪逆もしておりません」袁術は聞いているうちにもう甚だしく顔いろを損じて...
吉川英治 「三国志」
...多くの兵を損じたので...
吉川英治 「三国志」
...領主の賢明ではありませぬか」「ばかな」少し気色を損じたらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...あせッて事を仕損じちゃいけませんから...
吉川英治 「新・水滸伝」
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