...もし忍びても丹後の人此地に入る時は天気大きに損じて風雨打続き船の出入無く...
太宰治 「津軽」
...石像の欠け損じた顔は変な形の仮面のようになって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その中には到底文字の読めない刷り損じが幾枚も出来て...
中里介山 「生前身後の事」
...人を斬ろうとして斬り損じたこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...二度突き損じたと思った老人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰でもみんなお前が結婚した時のようにしなくっちゃいけないというのかね」叔父は少し機嫌(きげん)を損じたらしい語気で津田の方を向いた...
夏目漱石 「明暗」
...たまたま吾妻橋(あずまばし)を通り掛って身投げの芸を仕損じた事はあるが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...飛びつき損じて畳の上へこぼれたものは打算(ださん)の限りでない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...どうかあんまりもとの自然を損じないでその土地の...
長谷川時雨 「東京に生れて」
...聞き損じは少なくなるでしょう...
羽仁もと子 「女中訓」
...何うして此の仕損じを償うか...
松永延造 「職工と微笑」
...私は書きはじめると書き損じはしない方であったが...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...損じやすくて不便であったゆえに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...むなしく突き損じた原大隅が...
吉川英治 「上杉謙信」
...丞相(じょうしょう)董卓(とうたく)を討ち損じて...
吉川英治 「三国志」
...大いに陰徳を損じたものである」と...
吉川英治 「三国志」
...万一仕損じたみぎりは...
吉川英治 「新書太閤記」
...なんの仕損じることがあるもんか」その晩...
吉川英治 「新・水滸伝」
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