...今度はとうとう飛び損じて...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...いささか果報焼けの気味で内臓を損じた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...アンヤ陰部より出血 十三日頃発情したのであるを見損じたのである...
伊藤左千夫 「牛舎の日記」
...御きげんを損じてしまって...
海野十三 「火星兵団」
...貿易とは人を損じて己れを利するに非ず...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...いたづらに朽損じて行くばかりのやうでございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...もはやその男の機嫌を損じまいと努めるばかりであった...
原民喜 「真夏日の散歩」
...……とど仕損じがちもござりましょうが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...相手はひどく機嫌を損じたふうで...
久生十蘭 「予言」
...打ち損じているのを見るだろう...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...柁機(だき)を損じて進退の自由を失った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...いかに彼らがわずかのところで金的を射損じているかを御覧に入れようか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...机の上は書き損じた紙や...
山本周五郎 「季節のない街」
...「やったか」――討ち損じました...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...俊基の見損じであったかもわからぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...どうせ阿呆なら踊らにゃ損じゃ――って歌っていやがる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...頬ひげ一本やり損じた者があったら...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...義統の機嫌を損じたりするものが出て来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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