...お前は決して他人を損ふに堪へない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...いささか機嫌を損じて卓(テーブル)のまわりを歩き出し...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...その人だけの損ではなく...
海野十三 「三十年後の世界」
...損傷個所(そんしょうかしょ)をしらべた...
海野十三 「地球要塞」
...ほとんど三倍以上損をしていると思う...
大隈重信 「文明史の教訓」
...商工業者にとっては別にもっと大きな損失があるが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...損をしているか判らない...
直木三十五 「大阪を歩く」
...人間のこしらえた衣裳なんぞを引っかけたのでは天真の美を損ずる――わが女房の一糸もかけぬ肉体をごろうじろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして毎年々々莫大な損害を鉄道にかけて来たのである...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...会社の名誉が外から損はれる訳はない...
平出修 「瘢痕」
...是非知りたいのはどうやってフェンウィックが指を欠損したかです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...負けても大損はしません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...これはあたかも自然が死亡による損失を防止しまたは急速に恢復しようと欲しているが如くである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...『南畝莠言(なんぽゆうげん)』の文を読み損ねて勝軍地蔵を日本で捏造(ねつぞう)したように信ずる者あるに...
南方熊楠 「十二支考」
...歯を損じた口のあたりは...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...俺ぁ惚れているのとは違うぞ! 見損ってはもらうめえ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...いま校川氏を失うことはたいへんな損害だぞ」「とめなければいかん...
山本周五郎 「新潮記」
...もしくは名前だけでもスラリと眼に浮ぶような名前を附けなければ損である...
夢野久作 「創作人物の名前について」
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