...現に鹿兒島市に於て南北又は是に近き方向の石垣は大部分倒壞又は大損害を被りたるにも係はらず東西若くは是に近き方向に延長せる石垣に損害少なきを觀ても西々北より東々南の方向に振動したる地震が最も強大なりしを察知するに難からず...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...損失(そんしつ)だとか...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...上品に見える男は損だ...
太宰治 「お伽草紙」
...けれども顏の惡るいと云ふのは何割もの損だね...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...政友会がなくても国体明徴運動に何の損失もあり得ない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...尾上岩藤の出来損(できそこ)ねえみたようなのが癪に触ってたまらねえんだ」「あ...
中里介山 「大菩薩峠」
...またたびで賽(さい)の目をちょろまかそうという三下奴(さんしたやっこ)の出来損いにやれる芸当じゃございません...
中里介山 「大菩薩峠」
...本堂の破損が甚だしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...客をつかみ損ったときいて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そういう人は定まってやり損いますね...
北條民雄 「いのちの初夜」
...「我々の損失はいくらだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...多分焼く時に出来損ねたのであろう...
森鴎外 「カズイスチカ」
...損害賠償金の支払を拒絶し得るものだと仮定すれば...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...Bが多少なりとも損害を被ると杞憂(きゆう)せられんか...
山本周五郎 「青べか日記」
...思いのほかに損害はすくなく...
山本周五郎 「日本婦道記」
...多少の見損いは許していただきたい...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...おまけに叔父さんの死骸(しがい)に引っかかってドタンと尻餅を突いたお蔭で逃げ損って...
夢野久作 「狂人は笑う」
...これに手痛い損害を与えた上...
吉川英治 「黒田如水」
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