...一毫たりとも損ぜられたものとは信じなんだのである...
石川啄木 「雲は天才である」
...たうとう骨折損(ほねおりぞん)となりたり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...僕は思ふんです――あなたにとつては全く何の損失でもありませんよ...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...それによって多くの損耗がふせげるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そして損々不足などゝ考へざるをえないではないか...
種田山頭火 「行乞記」
...決して自分の損になること(毆り合ひをしたり...
中島敦 「かめれおん日記」
...関西の実業界も間接の大損害を受け日本の実業界は...
中谷宇吉郎 「鳥井さんのことなど」
...「一番損なのはお前だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「みすみす損をするのがわかってるのに手前などを預るわけにはゆかねえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...」茲でイワン・イワーノッチはすつかり機嫌を損じて口をつぐみ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...我に損して他に益(えき)すというといえども...
福沢諭吉 「教育の目的」
...何度も何度も燐寸に火をつけ損つてばかりゐた...
堀辰雄 「生者と死者」
...ウェストミンスター橋そばの損害は甚大だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...わが方の損害左の如(ごと)し...
本庄陸男 「石狩川」
...二の矢を射損じ第三の矢で蜈蚣を射留めたと言うに類した那智の一蹈(ひとつたたら)ちゅう怪物退治の話がある...
南方熊楠 「十二支考」
...料理法の進まざるは一家経済の大損失なり...
村井弦斎 「食道楽」
...丙はいくらいくらの損害をやれ」――などと...
吉川英治 「三国志」
...――やり損なった戦争の仕上げは...
吉川英治 「私本太平記」
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