...大なる別墅(べつしよ)を搆(かま)へ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...何でもそんなことには搆はない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...桁搆(けたがまへ)眼路(めぢ)をかぎりて...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...但し穿き物の搆造は未だ詳ならず...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...例へば構を搆となし譯を訣となし窓に窗を用ひ飜に翻を用るのたぐひなり...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...この方がお互にさつぱりとしていざござ起らず至極結搆なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...故陸軍中将田村氏の女にて一たび人に嫁せしが離婚の後は別に一戸を搆へ好勝手なる生活をなし居れるなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...本郷(ほんごう)の森川町(もりかはちよう)とかや神社(じんじや)のうしろ新坂通(しんざかどほ)りに幾搆(いくかま)への生垣(いけがき)ゆひ廻(まわ)せし中(なか)...
樋口一葉 「經つくゑ」
...見得を搆(かま)はず豆なり栗なり気に入つたを喰べて見せておくれ...
樋口一葉 「十三夜」
...猫なで声して人の死ぬをも搆(かま)はず...
樋口一葉 「たけくらべ」
...重くても搆はしない...
樋口一葉 「たけくらべ」
...重(おも)くても搆(かまい)はしない...
樋口一葉 「たけくらべ」
...猫(ねこ)なで聲(ごゑ)して人(ひと)の死(し)ぬをも搆(かま)はず...
樋口一葉 「たけくらべ」
...その一ツ搆(かま)へが大黒屋(だいこくや)の寮(りよう)なり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...彼(か)の子(こ)には結搆(けつこう)な旦那(だんな)がついた筈(はづ)...
樋口一葉 「にごりえ」
...ああ我(お)れが貧乏に成つたから搆(かま)いつけてくれぬなと思へば何の事なく済(すみ)ましよう...
樋口一葉 「にごりえ」
...笑止や少さき結搆人にて終りやせん...
樋口一葉 「花ごもり」
...搆(かま)はずに置いておくれと下を向いてゐるに...
樋口一葉 「わかれ道」
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