...かぎりも波の揺蕩(たゆたひ)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...濤(なみ)の巻曲(うねり)の揺蕩(たゆたひ)に夜天(やてん)の星の影見えて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ゆらゆら揺蕩しながらたつたひとりで歩いてゐる...
太宰治 「お伽草紙」
...あれらのすさまじい揺蕩の一々は...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...高い書棚に並んだ本の背のモザイク模様の上でしばらく揺蕩い...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...揺蕩(たゆた)ふことなく「学びの小暗い径」を強い脚どりでお進みになるやうに心からお希ひ申します...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...倒暎揺蕩...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いつも民間の論議に揺蕩(ようとう)せられつつ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...揺蕩してようやく到るという類の遊覧者に...
柳田国男 「雪国の春」
...それが又中央統一の新しい文化の波に揺蕩せられて...
柳田國男 「夢と文芸」
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