...風に揺曳する花びらが美しい...
...ゆらゆらと揺曳するキャンドルの灯りが部屋を優しく照らす...
...揺曳する舟から魚を釣るのが好きだ...
...風に揺曳しながら歩くと気持ちが良い...
...彼女の髪が揺曳する姿に心惹かれた...
...そして彼方此方と揺曳(えうえい)して...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...得体の知れない一種の感情が揺曳(ようえい)しているような心もちがした...
芥川龍之介 「路上」
...金と銀との花の盞から静かにこぼれ落ちる金と銀との花の芬香(ふんかう)は、大気の動きにつれて、音もなくあたりに浸(し)み透(とほ)り、また揺曳する...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...その陰影が壁に添うて揺曳する床の間の柱に...
薄田泣菫 「独楽園」
...その陰影が壁に添うて揺曳くする床の間の柱に...
薄田泣菫 「侘助椿」
......
高見順 「死の淵より」
...灰白の空を支うる寺院の奥に香の煙の揺曳するのを眺めながら...
辰野隆 「雨の日」
...水を慕って低く揺曳(ようえい)するせいであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...母の身の周りに揺曳(ようえい)していた薫(かお)りのようなものが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そこにいろいろな漠然(ばくぜん)とした類推の幻影のようなものが眼前に揺曳(ようえい)するように感ぜられるのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...聞いていてもなかなかそうは聞きとれないほどにゆっくり音を引延ばして揺曳(ようえい)させて唱う...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...谷の中空に揺曳している...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...遥(はる)かに対岸の往来(おうらい)を這(は)い廻る霧の影は次第に濃くなって五階立(だて)の町続きの下からぜんぜんこの揺曳(たなび)くものの裏(うち)に薄れ去って来る...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...未来の影を朦朧(もうろう)と罩(こ)め尽すまで濃く揺曳(たなびい)た時...
夏目漱石 「虞美人草」
...その抒情の背景に揺曳させてゐる...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...荷役の掛声も揺曳(ようえい)していた...
本庄陸男 「石狩川」
...燭台を翳しておづ/\と私をさしまねいてゐるヘレナの幻が揺曳してゐるのであつた...
牧野信一 「鬼の門」
...その無数とも、無限とも数え切れない微生物の大群の一粒一粒には、その透明な身体に、大空の激しい光りを吸収したり反射したりして、或は七色の虹を放ち、又は金銀色の光芒(こうぼう)を散らしつつ、地上最初の生命の自由を享楽しつつ、どこを当ともなく浮游し、旋回し、揺曳しつつ、その瞬間瞬間に分裂し、生滅して行く、その果敢(はか)なさ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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