...風に揺曳する花びらが美しい...
...ゆらゆらと揺曳するキャンドルの灯りが部屋を優しく照らす...
...揺曳する舟から魚を釣るのが好きだ...
...風に揺曳しながら歩くと気持ちが良い...
...彼女の髪が揺曳する姿に心惹かれた...
...秋天に赤き筋ある如くなり秋空や玉の如くに揺曳(ようえい)す十一月十日 銀座探勝会...
高浜虚子 「五百五十句」
......
高見順 「死の淵より」
...母の身の周りに揺曳(ようえい)していた薫(かお)りのようなものが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...白雲の揺曳(ようえい)する青空に何か一点の黒いものを認めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゆらゆらと揺曳(ようえい)する...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...谷の中空に揺曳している...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...碧(あお)い湖だのの姿が揺曳(ようえい)していた...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...遥(はる)かに対岸の往来(おうらい)を這(は)い廻る霧の影は次第に濃くなって五階立(だて)の町続きの下からぜんぜんこの揺曳(たなび)くものの裏(うち)に薄れ去って来る...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...空中を揺曳(ようえい)して遊んでいるように思われる...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...荷役の掛声も揺曳(ようえい)していた...
本庄陸男 「石狩川」
...サロメのやうにはつきりと揺曳してゐた...
牧野信一 「サロメと体操」
...小説や舞台の人物のやうに間断もなく私の脳裡に甘々しく揺曳するのでした...
牧野信一 「早春のひところ」
...脚もとの幕に仁王の見事に開かれた片手が鮮やかに揺曳してゐる...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...ひたすら妻女の上を揺曳してゐた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...彼の作家の頭上には不変一徹の清新な雲が虹をはらんで絶え間なく揺曳してゐるのだ...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...きょうもあいたいとして愉(たの)しく揺曳(ようえい)していた...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...明るい枇杷(びわ)色が潮に映じて揺曳(ようえい)する...
柳田国男 「雪国の春」
...今日は薄明(はくめい)のうちに揺曳(ようえい)する神秘の光のように感ぜられ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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