...傲然と宮の外へ揺るぎ出した...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...SS・H丸はロウヤル・アルバアト・ドックを離れてテムズ河口へ揺るぎ出た...
谷譲次 「踊る地平線」
...戦場では揺るぎもしなかった私の心も...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...揺るぎなき暗黒の上に目を定め...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もうそれをささえるものがなくなって揺るぎ出していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どれも小揺るぎさえしなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その深淵の面には、何かが陥ったことを示してくれ、また錘(おもり)を投ずべき場所を示してくれるような、揺るぎや、震えや、かすかな丸い波紋さえも、もはや見られなくなっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...上げ潮に揺るぎ出しそうな有様...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丸屋の身代を貧乏揺るぎもさせないのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その考えは一瞬たりとも揺るぎません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...露月と不忍池畔に奇遇の事揺るぎ無い御代(みよ)は枝を吹く風の音(ね)も静かに明け暮れて...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...馬車は揺るぎ出した...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...にわかに揺るぎだして追撃にかかろうとしたが...
吉川英治 「三国志」
...いちいち軍功をあげれば数かぎりもない働きは寄手の中にもあったのであるが――しかもなお頑として陥(お)ちも揺るぎもしないのが別所一族のたて籠(こも)った三木城であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...さざ波ほどの揺るぎもうけなかった...
吉川英治 「親鸞」
...揺るぎ出すのを待ち遠しげに坐っている...
吉川英治 「源頼朝」
...一点の揺るぎでも...
吉川英治 「山浦清麿」
...彼らはこの「天」の命令や意志に従うことによって揺るぎなき確信を得ると感じた...
和辻哲郎 「孔子」
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