...彼を帯のところで掴んで揺すりながら叫んだ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...赤ん坊のように揺すりながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...おとうさまてばヨウおとうさま」と振り分け髪はつかまりたる中将の膝を頡頏台(はねだい)にしてからだを上下(うえした)に揺すりながら...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...鎖につけた長いひもで二人の子供を揺すりながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...得も言えぬ女声の音調は汝を揺籃(ゆりかご)に揺すり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今では一歩ごとに揺すり上げるようになった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...勇気を鼓して朝飯を食いに行くことにきめたが、予想のつかぬ将来のために、避難所だけは保有しておかねばならぬと思い、把手(ノップ)を握って、扉を揺すり、「鍵をなくして、ここから出られないから、戸外をまわって、そちらへ行く」と、うまくいいつくろった...
久生十蘭 「海豹島」
...どう?」愛一郎の服の襟をつかんで揺すりながら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...槇子は揺椅子(ロッキング・チェア)のうえでうるさく身体(からだ)を揺すりながら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...御者は大きな麦わら帽子を揺すりながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...揺椅子の上で身体を揺すりながら...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...生きて再び私の姿を見て呉れます……」海は大きい胸をたたいてまず何よりもにっこりしたそして鮮(あざやか)な潮の香りをたえず――俺の体に送った泣きたい 笑いたい 手をふりたい!また身をぞんぶんに揺すりあげたい!――この心俺はこうした自由な体にそして...
松本淳三 「再生の日の海を眺めて」
...蕾(つぼみ)を破る時のひろげ方や揺すり方までも規定している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ぐわうんと、音波は広い野を縫い、霧を揺すり、ここの木立までを貫(つらぬ)いてくる...
吉川英治 「上杉謙信」
...戸外(おもて)の山風は樹々を揺すり...
吉川英治 「新書太閤記」
...気味の悪い冷風がサーッと一陣に揺すり立ててきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...谷底から谺(こだま)を揺すり上げた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...がたがたと揺すり始めた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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