...足の方から頭の方へと二度それを揺すつたのだと思つてゐました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...突然ウォーと烈しい咆哮(ほうこう)を挙げて檻の鉄棒を掴んで揺すぶった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...ぐにゃりぐにゃりとだらしなく肩を揺す振る態度の罪のなさ...
谷崎潤一郎 「幇間」
...赤ん坊のように揺すりながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...葉子の肩を両手で掴(つか)んで劇(はげ)しく揺すり...
徳田秋声 「仮装人物」
...鷲尾は眠ってる上の男の子を揺すぶり起して...
徳永直 「冬枯れ」
...得も言えぬ女声の音調は汝を揺籃(ゆりかご)に揺すり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何といってもいまさら動揺することはすなわち狼狽(ろうばい)することである...
中里介山 「大菩薩峠」
...向うむきに寝ている女の肩に手を掛けて揺すぶったが...
中島敦 「南島譚」
...自分の身体を揺すって見せたという方が適当だったでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その磨(みが)き澄ました日本刀のような寒風が揺するのだった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ある優しいものによつて揺すぶられてゐた...
原民喜 「永遠のみどり」
...いきなり魂のどん底から揺すぶられるような強い愛を感じたことはありませんでした...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...ちょっと揺すッてそして頭を撫でたが...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...一と揺り揺すぶってみるつもりだったが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...熟(う)れた木(こ)の実(み)を揺すぶるようなものでしょう」「いや...
吉川英治 「新書太閤記」
...天下一変の予想される昂奮の坩堝(るつぼ)のなかに各その感情を極端に揺すぶられていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...中から揺すぶる板戸の錠前(じょうまえ)がガタガタとおどっていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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