...ぐらぐらとわざと揺すぶったり...
犬田卯 「橋の上」
...森の梢(こずえ)を揺すっているような伴奏が聞こえてきました...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...地形に変化が多いと機は動揺する...
谷譲次 「踊る地平線」
...将校たちはその繁みのそばに暫らく足をとめてちょいと揺すぶってみたりしたが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...そうして顔を洗うために鉢(はち)の水が動揺すると...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...葉子の肩を両手で掴(つか)んで劇(はげ)しく揺すり...
徳田秋声 「仮装人物」
...夜深(よふけ)には家を揺する貨車の響きもするのだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...「そう無茶苦茶に人を揺すってさ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...湖も、波も、人も、舟も、すべて穏かであるのに、漕ぎ手だけが突変して荒っぽいものになってしまい、船頭かわいやおんどの瀬戸でこらさ一丈五尺の櫓がしわるさっさ、押せ押せ下関までもさっさ、押せ押せさっさ、押せ押せそのたびに、櫓拍子が荒れるし、舟が動揺する...
中里介山 「大菩薩峠」
...世界はかように動揺する...
夏目漱石 「三四郎」
...舟をわざと揺すつて...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...一と塊(かたまり)の襤褸切(ぼろき)れのように崩折(くずお)れるお菊を揺すぶりながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手をかえ品をかえ揺すぶるんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...酔っぱらいのように動揺する...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その動揺する家屋から...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...甲斐は少なからず気持が動揺するのを感じた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...船と苫(とま)とが揺すぶれた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あたかも巨人の手をもって揺すぶるように...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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