...その先頭に立つたのがその全体を指揮してゐるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...此の生産力を日本の進歩した農耕法で極度に發揮させることが出來たら支那程恐ろしい國は無くなるでしように……と語り...
橘樸 「支那を識るの途」
...助けてくれ」婆さんは手を揮って悶掻きましたが...
田中貢太郎 「尼になった老婆」
...な女のことが気になるので新京橋の上へ往くとまた揮(ふ)り返って見た...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...況(いは)んや其の光輝ある意義を揮(かくき)するものに於いてをや...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...後に合衆国の初代の大統領となったジョージ・ウォシントン(一七三二―一七九九)は当時アメリカ軍の総指揮官であって...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...400槍の名將オヂュシュウスかくて留るたゞひとり、アカイア勢は畏怖抱き、かたへに殘るものあらず、彼は呻きて勇猛のその魂に向ひ曰ふ、『あゝ我、何をか今爲さむ? 敵を恐れて逃げ去らばその禍は大ならむ、敵に身ひとり獲らるるは 405一層辛し、クロニ,オーン、わが友僚をおどし去る、さはれわが魂何故にこれらを我に談ずるや?卑怯の者は戰場を逃れむ、されど戰鬪の中にその勇示すもの、彼は宜しく勇敢に留るべきを、討たるゝも、はた敵人に打勝つも』 410これらの思念其魂の中に動きてるまに、盾携ふるトロイアの軍勢近く襲ひ來て、其恐るべき禍の種と見なして攻め圍む、譬へば森の繁みより眞白き牙をとぎすまし、野猪の現れ出づる時、若き獵人、獵犬の 415群一齊に勇みたち、彼を圍みて襲ひくる、野猪は其牙噛み鳴らし、見るもすさまじ、然れども衆は飽く迄退かず、勇を奮ひて襲ひ來る、斯くトロイアの軍勢に攻め圍まるゝオヂュシュウス、神の寵兒は奮然と躍り、鋭き槍揮ひ、 420其肩撃ちて眞つ先に勇將デーイオピテース傷け、次いで*エンノモス、*トオーンの二將打ちはたし、次いで其槍さしのべて*ケルシダマスの戰馬より降るその時、隆起ある圓盾の下、臍突けば、其手大地を握みつゝ塵埃中に斃れ伏す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...警察力以上もの偉力を発揮したかもしれなかった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...一方は翰(ふで)を揮う飛ぶが如く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...全般の指揮をとることにした...
永井隆 「長崎の鐘」
...「ドン・ジョヴァンニ」だけをコッポラが指揮して...
野村胡堂 「楽聖物語」
...驚くべき殘酷振りを發揮したのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...井田一郎の指揮は...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そのほか君の前に書画帖を置いて画を乞(こ)ふ者あれば君は直に筆を揮(ふる)ふて咄嗟(とっさ)画を成す...
正岡子規 「墨汁一滴」
...テディ大佐指揮の国防軍その警備にあたる...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...己は冠や指揮の杖を棄てて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...直義はその場で一切の指揮をとった...
吉川英治 「私本太平記」
...――それを抜いて額(ひたい)の真っ向に揮(ふ)りかぶると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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