...疚(やま)しからぬ腹を揣摩(しま)せられて...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...かの神学的揣摩臆測(しまおくそく)や...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...九君よこの上君の内部生活を忖度(そんたく)したり揣摩(しま)したりするのは僕のなしうるところではない...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...誰それであろうと揣摩(しま)する人もあるが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...こればかりは如何(いか)に論議を重ねても人間の揣摩(しま)の及ぶところでない...
高村光太郎 「永遠の感覚」
...しかれども目今の現状よりこれを見ればあえてことごとく揣摩(しま)の見(けん)というべからざるがごとしといわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...苟(いやし)くも事勢を揣摩(しま)するものは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...宇内(うだい)の大勢を揣摩(しま)し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...漫(みだり)に自己の心を以て他人を忖度し揣摩臆測を以て無用の文字を重ね...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
...揣摩臆測紛然として随ひ起る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ここにおいて飛耳長目(ひじちょうもく)の徒は忽ちわが身辺を揣摩(しま)して艶事(つやごと)あるものとなした...
永井荷風 「十日の菊」
...揣摩臆測(しまおくそく)や流言蜚語(りゅうげんひご)といったようなものが満ち渡るのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...揣摩臆測(しまおくそく)はしきりでしたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからお品(しな)の足(あし)を揣(さす)つて居(ゐ)るおつぎに目(め)を移(うつ)した...
長塚節 「土」
...それを好加減(いいかげん)に揣摩(しま)する癖がつくと...
夏目漱石 「門」
...顧(おも)えば女性の身の自(みずか)ら揣(はか)らず...
福田英子 「妾の半生涯」
...それらさまざまな揣摩臆測(しまおくそく)から噂の疾風(はやて)が...
吉川英治 「私本太平記」
...自ら揣(おしはか)らずして高きもの深きものを捕えようとするお前は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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