例文・使い方一覧でみる「握り拳」の意味
スポンサーリンク...握り拳を拵へて食卓の下に寝そべつてゐる... 
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...握り拳をかためて...
有島武郎 「碁石を呑んだ八っちゃん」
...怒って握り拳を振り回しているのも見えた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...膝に握り拳をつきたてて肩を張ったり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...握り拳で膝をたたいて大きな声をだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...終に握り拳を戸に當てゝ叩いた...
高濱虚子 「俳諧師」
...紅い握り拳（こぶし）をぎゅッと固めて前へ突き出し...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その後姿に向って握り拳をふりかざし...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...」張一滄は握り拳で机を叩いて...
豊島与志雄 「立札」
...牧がうまく自分を説き伏せ、家中の人々を感心させてくれたら――玄白斎は、自分の老いたことを感じたり、心弱さを感じたり、兵道家の立場の辛さを感じたりしながら「疲れた――疲れたのう」と、眼を閉じたまま、額を、握り拳で叩いた...
直木三十五 「南国太平記」
...膝の上へ握り拳にして突き立てた...
直木三十五 「南国太平記」
...わざと自分の握り拳かなにかを振りかざして...
中里介山 「大菩薩峠」
...握り拳の花見なんかは腹を立てて帰るだけだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...袴の膝に握り拳を置いてゆったりと床柱に凭れている...
久生十蘭 「魔都」
...その涎をひつきりなしに指の無い握り拳（こぶし）で拭つてゐた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...くすぶつた銀色をした自由女神の握り拳の飾針をつまぐつてゐた...
牧野信一 「素書」
...その握り拳が、次郎吉には大きいとも何とも畳半畳敷くらいに見えた...
正岡容 「小説 圓朝」
...魚は釣れずに握り拳ほどの石を一つ釣り上げました...
柳田國男 「日本の伝説」
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