...言語等)の精(ゲーニウス)を完全に掌握することが必要だと云ふ意味である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自己の内容を把握する鋭敏な神經を有しない人々に對しては...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この世を彫刻的に把握するところから彫刻は始まるのである...
高村光太郎 「自分と詩との関係」
...これらのあらゆる断面を綜合して地震現象の全体を把握する事が地震学の使命でなくてはならない...
寺田寅彦 「地震雑感」
...その金庫室と金庫の配置を完全に把握するに至った...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...処が事物を抽象することこそ具象的な事物を把握する唯一の途であるであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...遂に把握することを許されないであろう*...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...従って存在を把握するのに最も...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...概念は実在を把握する又はした観念のことを指す言葉なのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そこで自由主義者は個人をその人格として把握するのを通則とする...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...しかも自分ではっきりとそれを把握することができないために...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...政黨終に行政權を把握するの時期なければなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...はっきりと把握するところに開けるのである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...私の行為的直観的に実在を把握するというのは...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...表現的に世界を一つの現在として把握するのである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...知識の根本原理を把握するのである...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...「在るところのものを把握するといふことが哲學の課題である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...なおこれと並行して地中海の海上権力もまたアラビア人の掌握するところとなった...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索