...言語等)の精(ゲーニウス)を完全に掌握することが必要だと云ふ意味である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...何ごとかを概念として把握するのは...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...というようなことを概念として構成し把握するのも...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...直感で得た暗示をだどって確かなある物を把握するまでの道筋は確かに一種の分析である...
寺田寅彦 「漫画と科学」
...問題の概念を把握する代りに立場のそれを把握しようと欲するならば...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...而も文学の方が夫を多少とも弾性に富んだフレクシブルなものとしてより繊細に把握するのに...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そのチャンスを確実に把握する……そんなこと...
豊島与志雄 「自由人」
...かかる世界の個物として我々が生産様式的に把握することである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...作られたものから作るものへとして作用が自己矛盾的に対象に含まれる時我々は行為的直観的に実在を把握するのである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...存在の本質を把握することに外ならない...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...文章を次のやうな公式で把握する...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...この後(のち)あるいは君の生死を掌握するかもしれないような人間を尊敬するような...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...またその精神力は偉大にして高尚なるものはいずれもこれを把握する力なく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...人間は彼が存在と交渉する仕方に應じて直接に自己の存在を把握する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...彼等はかく交渉することに於て自己の本質を實踐として把握する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...これを把握するものはまさにマルクス主義的唯物論である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...然るに我々の知性は斯くの如き異質的浸透的連續的發展を把握する手段でない...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...彼はこれを把握するすべを知らず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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