...たゞこの頃中から種々なる無理な無心を申し出でてたびたび迷惑をかけた揚句に...
石川三四郎 「浪」
...こんな事を暫くしんみりと話した揚句には十風の態度に激變を來たすのが常である...
高濱虚子 「俳諧師」
...摺(す)った揉(も)んだの揚句に...
徳田秋声 「あらくれ」
...捏ね回した揚句に出て来る問題は当然...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...酔った揚句に男でも女でもなくなるのと同様だ...
豊島与志雄 「朝やけ」
...そして酔っ払った揚句には...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...」酔った揚句に云ったそんな言葉が...
豊島与志雄 「狐火」
...さんざんからかわれた揚句に...
中里介山 「大菩薩峠」
...数を多くかぶっていさえすれば、ことさらにスマートを気取らなくても、一見して整った形になり、整った揚句に、ちょっと人を魅する姿勢が出来てくる...
中里介山 「大菩薩峠」
...色々相談の揚句に成ったものだから...
夏目漱石 「それから」
...掴み合つたくらゐだからその揚句に殺さないとは限らないぢやないか――尤も小娘が易々(やす/\)と大男を殺せるわけはねえから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...が、二人の話はなかなかすまないばかりでなく、まるで親子喧嘩でもしてゐるやうな声高になつて、その揚句には、私に構はず、二人でドンドン上流へ行くのだつた...
葉山嘉樹 「万福追想」
...揚句にゃ狐にまで取っ憑かれやがった...
火野葦平 「糞尿譚」
...「その揚句にいま俺に突き飛ばされて池へ落っこちて...
正岡容 「小説 圓朝」
...その揚句にこんなことになつたのだといふ噂が一番眞實(まこと)しやかに傳へられた...
正宗白鳥 「避病院」
...おし流された揚句に眺めれば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ヒイヒイあやまらせた揚句に...
夢野久作 「少女地獄」
...熱海(あたみ)街道をひきあげて来る途中――かの相良金吾(さがらきんご)と物別れになり、その揚句に、根府川(ねぶかわ)番所の役人に陸(おか)と船手から囲まれて、一味ちりぢりバラバラ、ようやくのこと、小舟で逃げのびた二人は、その後(ご)、江の島あたりに潜伏して、しばらくほとぼりを冷ましていたものと見えます...
吉川英治 「江戸三国志」
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