...そうしてその揚句に例(エキザンプル)でも挙げる気だったんだろう...
芥川龍之介 「片恋」
...其揚句にやつと女王がかう云つた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...そして其の揚句に...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...捏ね回した揚句に出て来る問題は当然...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...禅機に充ち充ちた弁証法的過程の揚句に...
戸坂潤 「社会時評」
...酔った揚句に男でも女でもなくなるのと同様だ...
豊島与志雄 「朝やけ」
...さんざんからかわれた揚句に...
中里介山 「大菩薩峠」
...が若い時分から博奕打(ばくちうち)の仲間入りをして諸方を流れて歩いた揚句に...
中里介山 「大菩薩峠」
...色々相談の揚句に成ったものだから...
夏目漱石 「それから」
...揚句にはそれを堕落させなければ気がすまないのです...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...上を下へと捏返(こねかえ)した揚句に...
二葉亭四迷 「平凡」
...「その揚句にいま俺に突き飛ばされて池へ落っこちて...
正岡容 「小説 圓朝」
...揚句に芝居の仙台様がお脳気(のうけ)を患いやしめえし...
正岡容 「小説 圓朝」
...一年近く御無沙汰した揚句には...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの通りの議論をした揚句に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...じっとそれに耐えていた揚句になお――生ぬるい今の言葉であったからだ...
吉川英治 「大岡越前」
...命がけで安治川の渡船場から、お前様を引ッさらってきたり、長持の底へ入れて綱倉(つなぐら)の番人をしたり、ずいぶんロクでもねえことはやりましたが、その揚句に、思いを遂げて、うまい花の汁を吸ったのは、すなわち、手前のご主人様――怨むなら、その森啓之助様をお怨みなさいまし」「知らないよ……」「そう、早くお歩きなさいますと、またすぐに息が喘(き)れますぜ」「――お前も怨むし、啓之助様も私は怨む……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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