...一本づつ指の数を増した揚句...
芥川龍之介 「南京の基督」
...)僕はかう云ふことを考へた揚句(あげく)...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...すったもんだの揚句...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...愛されたいと念じた揚句の収穫だ...
太宰治 「新ハムレット」
...議論の揚句(あげく)の果(はて)は...
太宰治 「もの思う葦」
...國民の性情や社會の状態に乖(もと)り乖(もと)つた揚句の果てに無理やりに作出さねばならぬ不自然の大事業ではあるまいか...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...かくめいという大戦があった揚句...
中里介山 「大菩薩峠」
...その揚句は計らずも聯合軍の結成を誘致してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あせりにあせつた揚句やうやく胃袋に落付いたといふ鹽梅にずうつと首を延長した儘しばらくは立つて居る...
長塚節 「栗毛虫」
...緑青の古色に散々手を焼いた揚句...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...これも簡便な旅行と云えるかも知れないと考えた揚句...
夏目漱石 「それから」
...野次馬まで加わって捜した揚句(あげく)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さあ野郎、俺と一緒に利根川沿(とねがわべり)へこい、二、三番揉んだ揚句、川の中へ飛び込ませてやる...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...飲み食いした揚句の三八に...
火野葦平 「花と龍」
...軽口沁みた洒落などを飛した揚句...
牧野信一 「好色夢」
...僕は真紀子さんの置き所に苦しんだ揚句...
横光利一 「旅愁」
...浄瑠璃に凝(こ)つた揚句(あげく)店(みせ)を売払つて大坂へ遂転したので...
與謝野寛 「蓬生」
...もう酒をくらった揚句...
吉川英治 「新・水滸伝」
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