...)僕はかう云ふことを考へた揚句(あげく)...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...」こんな模様だったと図にまで描いて「論議」した揚句...
犬田卯 「錦紗」
...一頻(しきり)我鳴りたてた揚句(あげく)の果(はて)が...
薄田泣菫 「茶話」
...沢山自分に親しいものが死んだ揚句...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...さんざ押し問答をした揚句...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...科学的な一般的根本法則としての自然弁証法や史的唯物論が抽出導来された揚句は...
戸坂潤 「科学論」
...ドイツのは敗戦の結果凡てを失った揚句のものだが...
戸坂潤 「社会時評」
...それで遂に押し通せなくなった揚句...
夏目漱石 「道草」
...思案に余った揚句...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...揚句にはそれを堕落させなければ気がすまないのです...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...揚句ノ果ニハ、「アナタハ一体今迄清三ニカクレテ私ト愛シ合ッテ居タノデハナクッテ? 私達ハ二人トモ姦通者ナンデショウ...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...揚句に人のいい正介へ言葉巧みに伯父甥になろうと持ちかけ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...嫁の実家、又は養子の実家のいいと云う事は、なかなか馬鹿に出来ないものだのに、フラフラと出来心でこんな事をして、揚句は、見越しのつかない病気になんかかかられて、食い込まれる……お君が半紙をバリバリと裂いた音に、お金の考えが途中で消えた様になって仕舞った...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...昨年二月に大口の片が四年かかった揚句(交渉に)片づいてからは本年の四月を最後に全部かたがついたのだそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いくつもいくつも聞かされた揚句のことだから...
柳田国男 「故郷七十年」
...揚句(あげく)は裏切者が出て...
吉川英治 「脚」
...揚句(あげく)の果てには強請(ゆす)りだすような者もあるが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その揚句(あげく)に命がけで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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