...我れ知らず身体(からだ)が縮こまってその勢(いきおい)に押されて揚句(あげく)の果ては膝を突いてしまう...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...三日三晩考え抜いた揚句...
海野十三 「幸運の黒子」
...無銭飲食をした揚句(あげく)...
海野十三 「十年後のラジオ界」
...きりきり舞いした揚句(あげく)の果には...
太宰治 「乞食学生」
...禅機に充ち充ちた弁証法的過程の揚句に...
戸坂潤 「社会時評」
...横行するのにてこずった揚句...
中里介山 「大菩薩峠」
...色々模様変えをした揚句...
中谷宇吉郎 「低温室だより」
...これも簡便な旅行と云えるかも知れないと考えた揚句...
夏目漱石 「それから」
...さんざん道楽をした揚句...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...が、二人の話はなかなかすまないばかりでなく、まるで親子喧嘩でもしてゐるやうな声高になつて、その揚句には、私に構はず、二人でドンドン上流へ行くのだつた...
葉山嘉樹 「万福追想」
...さんざ世間の疑惑と冷笑を買った揚句...
原民喜 「蠅」
...食ひ物で頭をひねった揚句...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...揚句の果は自分でも兄の家へ寄りつかず...
松本泰 「秘められたる挿話」
...飲んで飲みまくった揚句(あげく)は...
南方熊楠 「十二支考」
...あれこれ考えた揚句の果てに...
山之口貘 「私の青年時代」
...今の話をしてくれた揚句(あげく)...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...中風を病んだ揚句じゃによって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それからめいめいその雄鶏の奪い合いをした揚句...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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