...揚句が越前の敦賀とは...
芥川龍之介 「芋粥」
...たゞこの頃中から種々なる無理な無心を申し出でてたびたび迷惑をかけた揚句に...
石川三四郎 「浪」
...その揚句(あげく)...
海野十三 「恐怖の口笛」
...三人が一心になって働いた揚句は...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...片っ端から調べた揚句...
大阪圭吉 「坑鬼」
...氏は色々と名前の詮索をした揚句「傑作」といふ字を選んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...須磨と転々療養をした揚句(あげく)松山に帰省したのはその年の秋であった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...あの人とさんざん云い争って喧嘩をした揚句...
豊島与志雄 「好意」
...揚句(あげく)の果に誰かが「髪(あたま)へ触っちゃ厭(いや)だっていうのに...
永井荷風 「夏の町」
...角の店の二階で飲んだ揚句(あげく)...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は散々捜し抜いた揚句(あげく)...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...傳通院の境内を逃げ廻つた揚句(あげく)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今一歩の違ひにては一生の不具にもなるべき負傷の揚句...
一葉 「暗夜」
...朝鮮旅行で随分無理した揚句だったし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ヒイヒイあやまらせた揚句に...
夢野久作 「少女地獄」
...あの通りの議論をした揚句に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...じっとそれに耐えていた揚句になお――生ぬるい今の言葉であったからだ...
吉川英治 「大岡越前」
...幸い合格はしたもののどういう関係かさんざ焦(じら)された揚句(あげく)...
蘭郁二郎 「穴」
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