...何しろさんざん逃げまはつた揚句...
芥川龍之介 「河童」
...二人とも毒蛇(どくじゃ)に噛(か)まれた揚句(あげく)...
芥川龍之介 「俊寛」
...彼は空中に舞ひ上つた揚句...
芥川龍之介 「歯車」
...三万円を奪った揚句(あげく)...
海野十三 「俘囚」
...与右衛門さんは散々並べて先方(せんぽう)を困(こま)らせぬいた揚句(あげく)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その揚句は計らずも聯合軍の結成を誘致してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いろいろ研究した揚句...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...色々相談の揚句に成ったものだから...
夏目漱石 「それから」
...思案に余った揚句...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...さんざん放埒(ほうらつ)の限りを尽した揚句...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...證據が一つもない」「へエ」「迷ひに迷つた揚句(あげく)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...民衆のあらゆる能力や勞力をこき使つた揚句の果てが...
林芙美子 「雨」
...甘露々々と飲んだ揚句が騒動である...
葉山嘉樹 「井戸の底に埃の溜つた話」
...さんざんに道に迷つた揚句漸くもう少し前に此処に着いたのだが――...
牧野信一 「奇友往来」
...揚句の果は自分でも兄の家へ寄りつかず...
松本泰 「秘められたる挿話」
...デスペレートになった揚句というおそろしいわけ合いで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...考へ抜いた揚句(あげく)今夜私は伯林(ベルリン)で降りるとボオイに云つたが不可(いけ)ないと云ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...調子に乗って石神堂から取出した般若(はんにゃ)の仮面(めん)をつけたまま、逃げた曲者(くせもの)を追ッかけ追い廻し、その揚句、あまり疲れたためこの鍛冶小屋に立ち寄って、両親に甘えながらツイそのまま寝込んでしまったのが、あとで思えば自分の不覚...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??