...三日三晩考え抜いた揚句...
海野十三 「幸運の黒子」
...相対的な立場の進歩や発展という過程の揚句初めて出て来るわけで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...子犬(こいぬ)のようにじゃれついていじめた揚句(あげく)...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」と兼太郎は酔った揚句(あげく)の相手ほしさに...
永井荷風 「雪解」
...嶮(けわ)しい途(みち)を選んで苦しみ抜いた揚句(あげく)に...
中島敦 「悟浄出世」
...そこで今度は二人してまた東西南北を馳(か)け廻った揚句の果(はて)やはりチェイン・ローが善(い)いという事になった...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...これも簡便な旅行と云えるかも知れないと考えた揚句...
夏目漱石 「それから」
...散々揉み抜いた揚句...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...暴飲の揚句滞在費を支払はずに逃走したといふのである...
牧野信一 「秋・二日の話」
...その揚句にこんなことになつたのだといふ噂が一番眞實(まこと)しやかに傳へられた...
正宗白鳥 「避病院」
...其(そ)の揚句、まづく行つたら身体検査ではねられて、果ては身一つの捨て場に迷ふ者さへある...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...此の間どうしたのか頭の工合を悪くして三日ほど床について居た揚句にたべたかつおの刺身がさわったのだと云う事は確な事であった...
宮本百合子 「黒馬車」
...じり押しに押した揚句くるりと展開するのですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...詩の話などをした揚句...
山之口貘 「夏向きの一夜」
...アチコチと逃げまわった揚句(あげく)...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...色々と考えまわした揚句(あげく)に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...さんざんもがき疲れた揚句...
吉川英治 「江戸三国志」
...揚句(あげく)の果に――又これからも...
吉川英治 「夏虫行燈」
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