...僕も今それを変に思っていたところだ」「酔っぱらった揚句(あげく)に...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...その揚句(あげく)彼は一旦窓から半身を引っ込めた...
海野十三 「地球発狂事件」
...長い間散々種々やって見た揚句...
ラビンドラナート・タゴール Rabindranath Tagore 宮本百合子訳 「唖娘スバー」
...窮した揚句の果に...
太宰治 「小さいアルバム」
...散々悪口を申した揚句お手討ちに遇ったと申します」「又或る時...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...日本でも既成政党がいくつかに分裂した揚句でなければ人民戦線などは出来上る理由はない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...相対的な立場の進歩や発展という過程の揚句初めて出て来るわけで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...認識という言葉が日常的に使われた揚句...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...角の店の二階で飲んだ揚句(あげく)...
中里介山 「大菩薩峠」
...證據が一つもない」「へエ」「迷ひに迷つた揚句(あげく)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二つ三つ殴られた揚句に...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...今一歩の違ひにては一生の不具にもなるべき負傷の揚句...
一葉 「暗夜」
...そのくせ、三日にあげず舞いこんで来て、なにか気に障ることを言っては、その揚句、小遣をせしめて行く...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...途轍もない夫婦喧嘩をした揚句...
火野葦平 「花と龍」
...上を下へと捏返(こねかえ)した揚句に...
二葉亭四迷 「平凡」
...揚句(あげく)に草臥(くたび)れて了ツて...
三島霜川 「平民の娘」
...或いは狭い横丁から浜町の屋敷地にまで引き摺(ず)り廻された揚句...
吉川英治 「江戸三国志」
...終りの揚句(あげく)も光秀の附句(つけく)で結ばれたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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