...これ岩亀楼(がんきろう)の娼女(しょうじょ)洋銀三枚の揚代(あげだい)(この事文久三年板『珍事五ヶ国横浜ばなし』に出づ)にて異人館に招がれたる処なるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...揚代客の和洋を問はず五拾圓と云...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...病毒少くして揚代(あげだい)廉(やす)ければ醜業婦の能事(のうじ)は畢(おわ)るなり...
永井荷風 「桑中喜語」
...これ女の揚代より四分を待合が取るゆゑとか聞きぬ...
永井荷風 「桑中喜語」
...大見世(おおみせ)の女の揚代(あげだい)金壱円弐拾銭にて...
永井荷風 「桑中喜語」
...妓夫おばさん来ってたまには揚代を返す事あり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...揚代(あげだい)ガ十七両タマッテ...
中里介山 「大菩薩峠」
...揚代滞リニシテ六両金ヲ出シテ...
中里介山 「大菩薩峠」
...玉(ぎよく)も揚代も無しの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...只(ただ)には置かず揚代(あげだい)請求の訴を法廷へ持ち出すと...
南方熊楠 「十二支考」
...一人は石を切り終って揚代(あげだい)を代償さると心得て竢(ま)つ内...
南方熊楠 「十二支考」
...その男は女の揚代やら風俗やらをていねいに話をしてくれ...
室生犀星 「京洛日記」
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