...その看板が揚がると...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...わしの身体は鸛(かうのとり)のやうにふはりと空高く舞ひ揚がることができるのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...時には高く飛び揚がる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...刹那々々(せつなせつな)に燃え揚がる情熱はありながらも...
徳田秋声 「仮装人物」
...後には高く雪煙りが揚がる...
中谷宇吉郎 「粉雪」
...「ゆうべ死骸の揚がる前に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...火の眼(まなこ)もてる人よ!合唱高く揚がる...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...昔棲んだかの証拠がそのうち必ず揚がると確信する...
南方熊楠 「十二支考」
...生牡蠣は衣がつかんで油へ入れると刎(は)ねて困るがどうすると揚がるね」主人「それは何でもない...
村井弦斎 「食道楽」
...英雄の一種族を名の揚がるように育てたのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...×雲雀(ひばり)は揚がる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...帆のやうに袂(たもと)の揚がる快さには日本の著物(きもの)の幸福(しあはせ)が思はれます...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...我等の気は揚がる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...一個の卸値段を三銭として毎年二円四十銭の収入が一本の榔子から揚がる筈(はず)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...万一当城に煙が揚がるような変を見たら...
吉川英治 「黒田如水」
...わアっと同時に四山(ざん)六岳(がく)もくずれんばかりな歓声が揚がる――...
吉川英治 「新・水滸伝」
...小松のあいだから時々高く鞠が揚がる...
吉川英治 「源頼朝」
...むくむくと黒煙の揚がるのが眺められた...
吉川英治 「源頼朝」
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