...その看板が揚がると...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...わしの身体は鸛(かうのとり)のやうにふはりと空高く舞ひ揚がることができるのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...後には高く雪煙りが揚がる...
中谷宇吉郎 「雪」
...「昨夜(ゆうべ)死骸の揚がる前に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引つ切りなしに揚がる花火...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火の眼(まなこ)もてる人よ!合唱高く揚がる...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...揚(あ)げりんごが揚がるまでには...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...昔棲んだかの証拠がそのうち必ず揚がると確信する...
南方熊楠 「十二支考」
...英雄の一種族を名の揚がるように育てたのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...正木博士の右手の拳骨(げんこつ)が高く揚がると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...×雲雀(ひばり)は揚がる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...帆のやうに袂(たもと)の揚がる快さには日本の著物(きもの)の幸福(しあはせ)が思はれます...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...我等の気は揚がる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...万一当城に煙が揚がるような変を見たら...
吉川英治 「黒田如水」
...わッと揚がる動揺(どよ)み声(ごえ)...
吉川英治 「剣難女難」
...「火の手や揚がる?」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...たちまちわっと揚がる金鼓(きんこ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...むくむくと黒煙の揚がるのが眺められた...
吉川英治 「源頼朝」
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