...『貴方は山内さんですね?』と信吾は鷹揚に見下す...
石川啄木 「鳥影」
...揚(よう)(長髪賊の領袖(りょうしゅう))がまたもや騒ぎ出した...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...用事もそこそこにホテルを引き揚げて私は京都の家へ帰って来たが...
上村松園 「健康と仕事」
...まことに水ぎわ立った引揚であった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...ざわめきながらも引揚げはじめていた...
大阪圭吉 「坑鬼」
...………お預け/\」などゝ三人は勝手な藝をやらせられた揚句...
谷崎潤一郎 「少年」
...叫喚揚げて逃げ走るアカイア軍を見たる時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...本書は『数学教育の根本問題』や『数学史研究』『数学教育史』を貫く根本精神の顕揚に資するために存在する...
戸坂潤 「読書法」
...サア此方へ來るがいゝ」引揚げると縁側から見て居る赤井左門の前へ小腰を屈(かが)めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引揚げようという時...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...むむ美登利さんはな今の先己れの家の前を通つて揚屋町(あげやまち)の刎橋(はねばし)から這入(はい)つて行(いつ)た...
樋口一葉 「たけくらべ」
...揚子江の上へ来ると...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...彼自身の生活條件を止揚することなくしては...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...老、莊、揚、墨、孔丘、釋迦、其他古今の哲學者が觀得(みえ)たる世界を小なりとして、自ら片輪なる世界を造らむは果敢(はか)なきすさみならまし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...わが青年は悠揚(いうやう)として立ち上がる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ひとまず引揚げろ」雲長は...
吉川英治 「三国志」
...ここはひとたび荊州へお引き揚げあって...
吉川英治 「三国志」
...武蔵は、語気を揚げて、すぐいいつづけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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