...態度にも何処となく鷹揚なところがあつたし...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...クサントス(=スカマンダロス=)の河靈怒りて激浪を揚げて勇將を苦しむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...先生の仕事のもう揚(あが)っている笹村は...
徳田秋声 「黴」
...新潮楼で銀子を揚(あ)げ見したのは...
徳田秋声 「縮図」
...長蔵さんが事ありげに声を揚(あ)げたんである...
夏目漱石 「坑夫」
...揚足(あげあし)を取ると思ふと...
夏目漱石 「それから」
...この次教えてやると急いで引き揚(あ)げたら...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...臭(くせ)えの臭くねえのってそれからってえものはいたちを見ると胸が悪くならあ」彼はここに至ってあたかも去年の臭気を今(いま)なお感ずるごとく前足を揚げて鼻の頭を二三遍なで廻わした...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...江戸へ引揚げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鷹揚(おうやう)に勘定をすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...容易には上がらねえわけだ」人足の男がようやくそれを船の中に引揚げたところへ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...研究に対するわたしの素朴な精神昂揚(エフクタルザシォン)によることで...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...まだ……明日中に揚ればいいほうで……なにしろ藻が多いですから...
久生十蘭 「肌色の月」
...小正月には特に此油を以て附け揚げをこしらへて佛さまに上げた(民俗學二卷二號)...
柳田國男 「食料名彙」
...あたしは営業だから亭主にだって五色揚を売りました...
山本周五郎 「青べか物語」
...「まるっきり鳶に油揚だ」と歩きながら彼は呟いた...
山本周五郎 「末っ子」
...抑揚も間拍子もだんだん怪しくなり...
山本周五郎 「やぶからし」
...揚り屋にひかえていた小姓の石田佐吉と大谷平馬のふたりは...
吉川英治 「新書太閤記」
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