...今は我輩も帰るべしと巡査にも一揖(いちゆう)して月と水とに別れたり...
饗庭篁村 「良夜」
...』と互に一揖(いふ)する...
石川啄木 「雲は天才である」
...揖斐の三川の堤防が決潰して...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...山内(さんない)の樹木と五重塔(ごぢゆうのたう)の聳(そび)ゆる麓(ふもと)を巡(めぐ)つて舟揖(しうしふ)の便を与ふるのみか...
永井荷風 「水 附渡船」
...隠者(いんじゃ)の一人に違いないと子路は思って一揖(いちゆう)し...
中島敦 「弟子」
...蓼圃の兩氏と揖斐川の上流に鮎簗を見る揖斐川は鮎の名どころ揖斐人の大簗かけて秋の瀬に待つ揖斐川の簗落つる水はたぎつ瀬ととゞろに碎け川の瀬に落つ十九日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...行郡道間漫作依レ例今春復省耕 村々熟路緩二期程一山如二迎揖一皆知レ面 水不二相離一似レ有レ情 馬解二叱声一多左避 轎任二扛法一少斜行 已諳扁字兼二屏画一那問今宵館主名行路の山水の姿態と人馬の動作との一々の特徴は...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...左手をもつて敵手(かたき)に揖す...
萩原朔太郎 「決鬪」
...いんぎんに一揖(いちゆう)すると...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...さっと髪を揺りあげるように一揖(いちゆう)するや否や...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...客人を見て長揖(ちょうゆう)する刹那...
南方熊楠 「十二支考」
...(イ)岡方・浜方薩摩(さつま)揖宿(いぶすき)郡山川町大字岡児水(おかちごがみず)...
柳田國男 「地名の研究」
...岐阜県揖斐(いび)郡谷汲村)この県には今一つ...
柳田國男 「日本の伝説」
...鹿児島県揖宿(いぶすき)郡指宿村)湖水や池沼の神は...
柳田國男 「日本の伝説」
...謙遜に一揖(いちゆう)し...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...すぐそこらの揖保(いぼ)や飾磨(しかま)の山々も...
吉川英治 「私本太平記」
...揖斐川(いびがわ)てまえの牛牧(うしまき)附近に兵馬を駐(とど)めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして一揖(ゆう)しながら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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