...「小提婆」という落語の演目を聞いたことがあります...
...近眼鏡(きんがんきょう)をかけた住職は国定教科書を諳誦(あんしょう)するように提婆品(だいばぼん)か何かを読み上げている...
芥川龍之介 「文章」
...悉達太子と提婆とが武芸争ひをする条を読んだのが...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...(一に隱し念佛は釋迦(しやか)に反いた提婆達多(たいばだつた)を祖とするといふ説もあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恩知らずの樵夫は提婆達多(だいばだった)の前身だとあるが大虫は誰の前身とも説いていない...
南方熊楠 「十二支考」
...釋迦がおのが來しかたを説いて提婆達多(だいばだつた)を罵(のゝし)りしは...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...この山の学僧のあいだで提婆達多(だいばだった)と綽名(あだな)をして呼んでいる乱暴者であった...
吉川英治 「親鸞」
...「提婆(だいば)...
吉川英治 「親鸞」
...その密行がちがっているんだ」「ひどく悪口をいうではないか」人々は提婆に対してむしろ反感をもった...
吉川英治 「親鸞」
...そんな顔つきに関(かま)わず提婆は笑いやまず厚い唇をひるがえしていった...
吉川英治 「親鸞」
...提婆の鋭い観察に黙って聞き入っていた...
吉川英治 「親鸞」
...提婆は自分の才舌に酔っているように喋舌(しゃべ)りつづけた...
吉川英治 「親鸞」
...それに附随して認識を誤っているんだ」「提婆...
吉川英治 「親鸞」
...俺は範宴の隠し女をこの眼で見たのだ」「ふウム……どこで」「麓(ふもと)の赤山明神の前で」「…………」提婆のことばには曖昧(あいまい)らしさがなかった...
吉川英治 「親鸞」
...提婆(だいば)が...
吉川英治 「親鸞」
...綿のように疲れているらしいその足どりを見送って、提婆は、「あぶないぞッ……」と注意していた...
吉川英治 「親鸞」
...その身現相を見て、提婆は、「仏性なり」と道取した...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...しかしここに着眼したのはただ提婆のみである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...提婆の所伝でなければ竜樹の道(どう)と考えてはいけない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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