...「歸るよ、武家の揉め事は、矢張り俺の性(しやう)に合はないらしい」平次はそんな事を言ひ乍ら、永代橋の欄干に凭れて、ゆら/\と搖れてゐる、春の水を眺めて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...揉め事があったのだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仰せの通り武家の揉め事はこちとらの手に了へねえが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そしてこうしたことは全部今回の揉め事に関係しているとあたしの代訴人は見ています...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あたしにこんな揉め事でも話してね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ふしぎとおれのゆくさきざきで揉め事が起こるんだ...
山本周五郎 「やぶからし」
...この土地のやくざと揉め事を起こした...
山本周五郎 「やぶからし」
...どうしていけないんですか」「ちょっとなかまの揉め事がありましてね」とべつの男が云った...
山本周五郎 「やぶからし」
...……行ってみると漁場(りょうば)の争奪、漁師の喧嘩、発動機船底曳(そこひき)網の横暴取締り、魚市場の揉め事、税金の陳情なぞ、あらん限りのイザコザを持ち掛けて来る上に、序(ついで)だからというので子供の名附親から、嫁取り、婿取りの相談、養子の橋渡し、船の命名進水式、金比羅(こんぴら)様、恵比須(えびす)様の御勧請(ごかんじょう)に到るまで、押すな押すなで殺到して来る...
夢野久作 「爆弾太平記」
...葬式の揉め事にばかり気をとられていやがる...
吉川英治 「新書太閤記」
...その程度の揉め事なら...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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