...またひと揉めしたのち...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...何だっておれはこう気が揉めるんだ?』と私は思った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...三野村自身のことでそんなに揉めているのとは知らず...
近松秋江 「霜凍る宵」
...何で其様な気の揉めることがあるの? 好い情人(ひと)でも何うかしたの?」「遅くなったって私が故意に遅くしたのじゃないし...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...今もなお気が揉めているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...◇湯揉みやはじまる湯長(ゆちやう)さんの音頭音頭はづまにや湯が揉めぬ◇賽の河原ですまぬと思たが石の地蔵さま撫ぜてみた◇氷谷かよ夏でも寒い岩の中から風がわく私は草津温泉を立つて...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...姐御(あねご)がさぞ気が揉めるだろうな」「何だと」「なに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎は氣が揉める樣子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...武家方の内輪揉めは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...出るの引くのと揉め返した挙句が...
二葉亭四迷 「平凡」
...高槻は、揉めた末、車を売ってしまった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...少しでも男の芸人に口を聞くと大そう旦那が怒つて揉める...
正岡容 「寄席風流」
...どうしていけないんですか」「ちょっとなかまの揉め事がありましてね」とべつの男が云った...
山本周五郎 「やぶからし」
...……行ってみると漁場(りょうば)の争奪、漁師の喧嘩、発動機船底曳(そこひき)網の横暴取締り、魚市場の揉め事、税金の陳情なぞ、あらん限りのイザコザを持ち掛けて来る上に、序(ついで)だからというので子供の名附親から、嫁取り、婿取りの相談、養子の橋渡し、船の命名進水式、金比羅(こんぴら)様、恵比須(えびす)様の御勧請(ごかんじょう)に到るまで、押すな押すなで殺到して来る...
夢野久作 「爆弾太平記」
...今でも、揉めといえば、揉んでくるるやも知れぬ」「あまり座興の度をこゆるな...
吉川英治 「新書太閤記」
...その程度の揉め事なら...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...では彼らの間に内輪揉めがあり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...たぎり沸(わ)くいで湯のたぎりしづめむと病人(やまうど)つどひ揉めりその湯を湯を揉むとうたへる唄は病人(やまうど)がいのちをかけしひとすぢの唄上野(かみつけ)の草津に来り誰も聞く湯揉(ゆもみ)の唄を聞けばかなしも十月十九日...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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