...何で其様な気の揉めることがあるの? 好い情人(ひと)でも何うかしたの?」「遅くなったって私が故意に遅くしたのじゃないし...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...かえって一段と気が揉めましてな...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の母は有繋に気が揉めるのだらうといつた...
長塚節 「隣室の客」
...姐御(あねご)がさぞ気が揉めるだろうな」「何だと」「なに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」「氣が揉めるのかい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「歸るよ、武家の揉め事は、矢張り俺の性(しやう)に合はないらしい」平次はそんな事を言ひ乍ら、永代橋の欄干に凭れて、ゆら/\と搖れてゐる、春の水を眺めて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...町内中の揉めごとに口を容れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この騷ぎを見せつけられて氣が揉めない筈はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...武家方の内輪揉めは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...出るの引くのと揉め返した挙句が...
二葉亭四迷 「平凡」
...樋口の子分連揉めてゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「大番」終り「金色」にかゝると楽士がゐない、これで一揉め、菊田が荒れるなどあり、次に電気屋が無礼な口をきいたと言って僕も怒る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...女房らしく気が揉めはじめました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしでさえ気が揉めた...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「アア気が揉める...
吉川英治 「剣難女難」
...揉めば信長は、なすままに、体をまかせている...
吉川英治 「新書太閤記」
...今でも、揉めといえば、揉んでくるるやも知れぬ」「あまり座興の度をこゆるな...
吉川英治 「新書太閤記」
...その程度の揉め事なら...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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