...気の揉めるのは算術の時間であつた...
石川啄木 「二筋の血」
...やっぱり何だか気が揉めるし...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...何だっておれはこう気が揉めるんだ?』と私は思った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...ここは一層気の揉めることが多く...
徳田秋声 「縮図」
...一揉めしそうではないか?」九州の名族として...
直木三十五 「南国太平記」
...気が揉めてたまらないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって一段と気が揉めましてな...
中里介山 「大菩薩峠」
...亭主が氣が揉めて仕樣がないだらうと――」「お前は長生するよ」「それにお光坊は少し浮氣つぽくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...町内中の揉めごとに口を容れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「情事(いろごと)の揉めがあつたさうぢやないか」八五郎は横合ひから口を出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...武家方の内輪揉めは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宗論から地境の揉めごとになったようなもので」「で?」「そのお経の真っ最中...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二三歌をやるってとこで今度は楽師が揉めたとかで又のび...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これはその生(なま)の葉を揉めばキュウリ(胡瓜)の香がするからである...
牧野富太郎 「植物記」
...成程、揉めた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...どうしていけないんですか」「ちょっとなかまの揉め事がありましてね」とべつの男が云った...
山本周五郎 「やぶからし」
...その程度の揉め事なら...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...たぎり沸(わ)くいで湯のたぎりしづめむと病人(やまうど)つどひ揉めりその湯を湯を揉むとうたへる唄は病人(やまうど)がいのちをかけしひとすぢの唄上野(かうづけ)の草津に來り誰も聞く湯揉の唄を聞けばかなしも十月十九日降れば馬を雇つて澤渡(さわたり)温泉(おんせん)まで行かうと決めてゐた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索