...氣の揉めるのは算術の時間であつた...
石川啄木 「二筋の血」
...またひと揉めしたのち...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...◇湯揉みやはじまる湯長(ゆちやう)さんの音頭音頭はづまにや湯が揉めぬ◇賽の河原ですまぬと思たが石の地蔵さま撫ぜてみた◇氷谷かよ夏でも寒い岩の中から風がわく私は草津温泉を立つて...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...姐御(あねご)がさぞ気が揉めるだろうな」「何だと」「なに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...亭主が氣が揉めて仕樣がないだらうと――」「お前は長生するよ」「それにお光坊は少し浮氣つぽくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「情事(いろごと)の揉めがあつたさうぢやないか」八五郎は横合ひから口を出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「情事(いろごと)の揉めがあったそうじゃ無いか」八五郎は横合から口を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あたしにこんな揉め事でも話してね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...気が揉めやしなくって...
久生十蘭 「魔都」
...二三歌をやるってとこで今度は楽師が揉めたとかで又のび...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...どうしていけないんですか」「ちょっとなかまの揉め事がありましてね」とべつの男が云った...
山本周五郎 「やぶからし」
...今源七と揉め合っているんだけれどどうしたものだろうね」「何...
吉川英治 「剣難女難」
...ひと揉めはまぬがれまいと予想されていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...葬式の揉め事にばかり気をとられていやがる...
吉川英治 「新書太閤記」
...大揉(おおも)めに揉めているというのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...その前後から揉めておる将軍家のお世嗣(よつぎ)についてもな」「水戸のご隠居には...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...押問答に揉めているところだったのである...
吉川英治 「柳生月影抄」
...たぎり沸(わ)くいで湯のたぎりしづめむと病人(やまうど)つどひ揉めりその湯を湯を揉むとうたへる唄は病人(やまうど)がいのちをかけしひとすぢの唄上野(かみつけ)の草津に来り誰も聞く湯揉(ゆもみ)の唄を聞けばかなしも十月十九日...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索