...気の揉めるのは算術の時間であつた...
石川啄木 「二筋の血」
...三野村自身のことでそんなに揉めているのとは知らず...
近松秋江 「霜凍る宵」
...「歸るよ、武家の揉め事は、矢張り俺の性(しやう)に合はないらしい」平次はそんな事を言ひ乍ら、永代橋の欄干に凭れて、ゆら/\と搖れてゐる、春の水を眺めて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この騒ぎを見せつけられて気が揉めない筈はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お里はそれつきり姿を見せず、時三郎にも加納屋甚兵衞を殺したといふ確かな證據は無く、平次の智慧でもこれ以上の發展はむづかしく、氣の揉める日が、一日々々と過ぎて行くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仰せの通り武家の揉め事はこちとらの手に了へねえが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その事については揉めがあつたことだらうな」「大ありさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...出るの引くのと揉め返した挙句が...
二葉亭四迷 「平凡」
...二三歌をやるってとこで今度は楽師が揉めたとかで又のび...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...してみると役揉めか何かあったらしいが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...高槻は、揉めた末、車を売ってしまった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それで何か揉めごとがあり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...本当に五月蠅い気の揉める婆(ばば)じゃないか」彼は...
宮本百合子 「或る日」
...なおしてあげる人はないのかと私の気が揉める...
宮本百合子 「草の根元」
...この土地のやくざと揉め事を起こした...
山本周五郎 「やぶからし」
...……行ってみると漁場(りょうば)の争奪、漁師の喧嘩、発動機船底曳(そこひき)網の横暴取締り、魚市場の揉め事、税金の陳情なぞ、あらん限りのイザコザを持ち掛けて来る上に、序(ついで)だからというので子供の名附親から、嫁取り、婿取りの相談、養子の橋渡し、船の命名進水式、金比羅(こんぴら)様、恵比須(えびす)様の御勧請(ごかんじょう)に到るまで、押すな押すなで殺到して来る...
夢野久作 「爆弾太平記」
...その前後から揉めておる将軍家のお世嗣(よつぎ)についてもな」「水戸のご隠居には...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...では彼らの間に内輪揉めがあり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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