...気の揉めるのは算術の時間であつた...
石川啄木 「二筋の血」
...あれだけの自動車がいつ客を乗せる番に廻り合わせるのかと思っただけで気が揉めるであろうのに...
上村松園 「中支遊記」
...見てるほうで気が揉めたくらいだった...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...そのために家の中が揉め合っていた事なぞが...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...やっぱり何だか気が揉めるし...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そりゃあの人のことでは何度も揉めたことがあるのどす...
近松秋江 「霜凍る宵」
...でないと私気が揉めて死にそうですから...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ゲートルの脚先でしきいをさぐりそろそろと出ていった――こうされたことも共に神に免(ゆる)されねばならぬ――――ひとり揉めば五十円になる...
峠三吉 「原爆詩集」
...気の揉めることはないはずです...
中里介山 「大菩薩峠」
...親分」「氣が揉めるのかい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「情事(いろごと)の揉めがあったそうじゃ無いか」八五郎は横合から口を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎は氣が揉める樣子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...樋口の子分連揉めてゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...成程、揉めた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...「アア気が揉める...
吉川英治 「剣難女難」
...さまざま揉めた様子もある...
吉川英治 「私本太平記」
...ひと揉めはまぬがれまいと予想されていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...たぎり沸(わ)くいで湯のたぎりしづめむと病人(やまうど)つどひ揉めりその湯を湯を揉むとうたへる唄は病人(やまうど)がいのちをかけしひとすぢの唄上野(かうづけ)の草津に來り誰も聞く湯揉の唄を聞けばかなしも十月十九日降れば馬を雇つて澤渡(さわたり)温泉(おんせん)まで行かうと決めてゐた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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