...あれだけの自動車がいつ客を乗せる番に廻り合わせるのかと思っただけで気が揉めるであろうのに...
上村松園 「中支遊記」
...やっぱり何だか気が揉めるし...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...……それで揉めたのどす」といって...
近松秋江 「霜凍る宵」
...それはどんなことで揉めているのかといって訊ねても...
近松秋江 「霜凍る宵」
...何で其様な気の揉めることがあるの? 好い情人(ひと)でも何うかしたの?」「遅くなったって私が故意に遅くしたのじゃないし...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...でないと私気が揉めて死にそうですから...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...かえって一段と気が揉めましてな...
中里介山 「大菩薩峠」
...亭主が氣が揉めて仕樣がないだらうと――」「お前は長生するよ」「それにお光坊は少し浮氣つぽくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この騷ぎを見せつけられて氣が揉めない筈はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宗論から地境の揉めごとになったようなもので」「で?」「そのお経の真っ最中...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あたしにこんな揉め事でも話してね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...してみると役揉めか何かあったらしいが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その茎葉を揉めば...
牧野富太郎 「植物記」
...この土地のやくざと揉め事を起こした...
山本周五郎 「やぶからし」
...さまざま揉めた様子もある...
吉川英治 「私本太平記」
...ひと揉めはまぬがれまいと予想されていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...葬式の揉め事にばかり気をとられていやがる...
吉川英治 「新書太閤記」
...押問答に揉めているところだったのである...
吉川英治 「柳生月影抄」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??