...中の綿もいちいち揉(も)みほぐして丹念に調べて見ましたが...
橘外男 「蒲団」
...飲みな」「そうだ」揉あげは銚子を引き寄せて空になっている己(じぶん)の盃へ酒を注(つ)いだが...
田中貢太郎 「春心」
...焉ぞ錐揉(きりも)みの如き運動(うんどう)の熱(ねつ)を用ゆる事を知(し)らざらん...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...波は淺草紙を揉んでのした樣に平らである...
長塚節 「佐渡が島」
...これでも取って置いてくれ」時間過の客に気を揉んで居る亭主の前へ...
野村胡堂 「踊る美人像」
...手を揉んだりしたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...揉事(もめごと)や公事(くじ)沙汰と違つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次の後に跟(つ)いて手を揉(も)んだり額(ひたい)を叩いたりしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...気を揉(も)んだのは八五郎です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...揉(も)まれて出(いで)し廓(くるわ)の角...
樋口一葉 「たけくらべ」
...警察が全力を揮って揉み消したからだ...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...」野呂は蟒の放言をさし止めようと氣を揉んでゐた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...よく揉(も)まれないかぎり判らぬものは...
室生犀星 「陶古の女人」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...気を揉み揉み、控え屋敷で待っていた右馬介は、やっと退がって来た高氏をそこに迎えたが、彼の冴えない顔を見て、はっと胸を暗くした...
吉川英治 「私本太平記」
...ひと揉めはまぬがれまいと予想されていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...相手にさんざん気を揉ませておいてから...
吉川英治 「平の将門」
...天王様を振り込め』向う側の軒下を揉んでいた樽神輿(たるみこし)が...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
便利!手書き漢字入力検索