...合唱も器楽も揉(も)み消されてしまった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...まだ宵の口の八時と云うのにもう老人は床を敷かせてお久に肩を揉(も)ませながら眠りに就いたが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...みのるは自分の最高の藝術の氣分をかうした境で揉み苦茶にされる事は...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...焉ぞ錐揉(きりも)みの如き運動(うんどう)の熱(ねつ)を用ゆる事を知(し)らざらん...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...象牙(ぞうげ)を揉(も)んで柔(やわら)かにしたるごとく美しい手である...
夏目漱石 「倫敦塔」
...散々揉み抜いた揚句...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...揉みに揉んで熱祷を捧げましたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...が、散々揉んだ末、先代總七は實弟の勝造を蛇蝎(だかつ)の如く嫌つて居たのは隱れもない事實で、その娘のお勇では改めて養子を容れる世話もあり、博奕打の勝造が出しや張つては、店の信用にも拘(かゝ)はるので、先代の遺言状さへ見付かつて、菊之助が勘當を許されたことが判れば、菊之助を跡取にする外はあるまい――と言ふところまで話が進みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この場の恰好(かっこう)だけでも付かないものだろうか」喜八は独りで気を揉(も)んでおりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...散々氣を揉(も)んで半死半生になつた主人の清右衞門が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嵐に揉まれながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...何だってそんな巡査みてえなことばかし聞くんだい?」杉本は蒼ざめて吸いかけているバットを揉み消した...
本庄陸男 「白い壁」
...よく炒れた南京豆を冷(さ)まして手で揉(もむ)と渋皮は楽に剥けますがよく炒れないと剥けません...
村井弦斎 「食道楽」
...「だめですな」有力者はタバコを灰皿で揉(も)み消しながら云った...
山本周五郎 「季節のない街」
...揉(も)みくしゃにした便箋を手に握りながら...
夢野久作 「少女地獄」
...がやがやと別になって揉み合っていた...
吉川英治 「銀河まつり」
...枕元の灰皿に揉(も)み消しながら...
吉川英治 「旗岡巡査」
...人々(ひと/″\)はいよ/\氣(き)を揉(も)んで騷(さわ)ぐのでした...
和田萬吉 「竹取物語」
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