...のみならず二三度揉(も)み合う内に...
芥川龍之介 「報恩記」
...やっぱり何だか気が揉めるし...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その友人が短かく刈(か)った余の揉上(もみあげ)を眺めて...
夏目漱石 「思い出す事など」
...気を揉む勇気も必要もなく...
夏目漱石 「それから」
...駆け出した方が早かありませんか」八五郎は舟足の遅いのに気を揉んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これで年を越された日にゃ町方(まちかた)一統の名前にかかわる――とな」「それを親分一人が気を揉(も)むことが無いじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若い頃いろいろの稼業に揉まれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...疑ひは無いでせう」「それは宜い鹽梅(あんばい)で」金兵衞も兩掌(りやうて)を揉んで悦に入つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...湯治などに行(いっ)て家内子供を揉んで遣(やっ)て笑わせる事があります...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...今まで思いきって揉み潰してしまわなかったのは...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...そしたら今度はいつ出て來られるのかわからないけれど……」「氣を揉まないで...
水野仙子 「道」
...嬉しそうに小さい手の中で揉んだり撫(な)でたりしていた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...――足立商会会計主任 大島鹿太郎――久四郎は揉み手をしながら品物を取りに行った...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...ハタからフイ嬢(ちゃん)がオロオロ気を揉んでいるようでしたが...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...揉(も)み手をしながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...持つてゐた學帽を膝の上でクシヤクシヤに揉みつぶしてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...その前後から揉めておる将軍家のお世嗣(よつぎ)についてもな」「水戸のご隠居には...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...氣を揉みながらいつか其儘に眠つてしまつた...
若山牧水 「山寺」
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