...よく揶揄(からか)われたり何かして来た気象の剽軽(ひょうきん)な青柳の弟に当る男だと思うと...
徳田秋声 「あらくれ」
...反対に相手を揶揄することが出来たかも知れない...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...「揶揄(からか)われたと思うような心なら...
豊島与志雄 「子を奪う」
...またコレット・ストゥヴァンのように婀娜(あだ)っぽい弟子(でし)たちの揶揄(やゆ)のために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分等は其體へ洋服を着せて見たいといつてはよく揶揄つた...
長塚節 「教師」
...時に自分を揶揄(からか)ふやうに...
中原中也 「山羊の歌」
...あんたを揶揄(からか)おうと思ったのですよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私はその手紙についてほんのあつさりと揶揄(からか)はれたきりだつた...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...その常套性と旧い態度とに対して揶揄的高笑いをうける気づかいなしに...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...当時ろくを揶揄(からか)うものは枳園のみでなく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...日本左衛門が揶揄(やゆ)するとおり...
吉川英治 「江戸三国志」
...人間揶揄に出て來たのだらう...
吉川英治 「折々の記」
...揶揄(やゆ)するような言を弄(ろう)さるるゆえ...
吉川英治 「三国志」
...たぶんに揶揄的(やゆてき)な口調であった...
吉川英治 「私本太平記」
...主を失って路頭に迷う敗残のあわれなる群を揶揄(やゆ)するような概でしかなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...御見物が然(しか)るびょう思われる)と揶揄(やゆ)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...「ぶだ! ぶだ! ちんちくりんのぼろッ布(き)れ」などといって揶揄(からか)うと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...屹度(きっと)最初の意志を貫徹してみせるぞという凄い盗児のよくやる挑戦的な揶揄(からかい)にちがいない――と...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
便利!手書き漢字入力検索