...二曲の方は徳川期の娘が床几に掛けて萩を見ている図を片双に描いて先年描いた二人の娘の片双を揃えることにしています...
上村松園 「帝展の美人画」
...七十四年間の雑誌を揃えるは頗る至難であって...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...それを揃えるのにずいぶん苦労しましたよ...
海野十三 「三十年後の東京」
...先ず同じ形で同じ寸法の壺のような土器を二つ揃える...
寺田寅彦 「変った話」
...だが之をバックする人民の声は之に号令をかけて足並みを揃える機能を多少とも持っている...
戸坂潤 「思想議会たるを知れ」
...この連中が気を揃えると...
中里介山 「大菩薩峠」
...都合六冊ばかりの本を取揃えると...
中里介山 「大菩薩峠」
...常識的にはやはりシュナーベルを揃えるのが穏当だろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...山脇玄内と思い込んだのはお前と同じことさ」「ヘエ――」「岡っ引は証拠を揃えることも大事だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...提灯屋を当ってみるとか」「喜八の子分が暗いうちに手を廻しましたよ」「提灯を十八も揃えるには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...忙(せわ)しなく煙草の葉を揃える人の手元や...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...茶呑道具まで揃えると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...ただ善い本を揃えるというのでも足りない...
三木清 「如何に読書すべきか」
...すぐ註文の薬品その他を揃える仕度にとりかかった...
宮本百合子 「くちなし」
...加之(しかのみならず)常着(ふだんぎ)から総(すべ)てを新調して世帯道具を揃えることは中々容易じゃないよ...
山下利三郎 「誘拐者」
...必要な品はたいてい揃えることができ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...親類が首を揃えるような事はないじゃないか』『御飯を...
吉川英治 「御鷹」
...私はパートナアの金髪の波をかきわけてフォックストロットの足並を揃える...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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