...二曲の方は徳川期の娘が床几に掛けて萩を見ている図を片双に描いて先年描いた二人の娘の片双を揃えることにしています...
上村松園 「帝展の美人画」
...一部のフロラが略ぼ揃える事が出来たなら猶お大に貴重するに足る...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...新しい送受信機を組立てる部品を揃えることも出来た...
海野十三 「火星探険」
...そしてスリッパをぬぎ揃えると...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...「あれ」と云えば直ぐその一と組を揃えることの出来るものは美佐子より外にないのであるから...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...と書いてあるが」「なるほど」と余は自分の下駄を丁寧に揃える...
夏目漱石 「草枕」
...顔を揃えるまでには四半刻(しはんとき)(三十分)もかかりましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...山脇玄内と思い込んだのはお前と同じことさ」「ヘエ――」「岡っ引は証拠を揃えることも大事だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こちらとそっくりおなじものを揃えるなんて...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...名簿にあるだけの員数はいまもうない」「それはわかっていた」「こればっかりは替玉を使って員数を揃えるというわけにいかない...
久生十蘭 「ノア」
...いろいろ揃える仕事...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...二度目の速達の品を揃える時間はあったわけですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのかけ汁を御飯に添えて出してもあるいはかけて出しても構いませんがライスカレーには薬味を揃えるのが大変です...
村井弦斎 「食道楽」
...なるほど如何なる贅沢家(ぜいたくか)も金満家(きんまんか)もこれだけの御馳走を揃える事は容易に出来ないでしょう...
村井弦斎 「食道楽」
...全日本を取り揃えることはもはやほとんと望みがたい...
柳田國男 「地名の研究」
...加之(しかのみならず)常着(ふだんぎ)から総(すべ)てを新調して世帯道具を揃えることは中々容易じゃないよ...
山下利三郎 「誘拐者」
...必要な品はたいてい揃えることができ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...せつ子の結婚式用の魚を揃える約束で今から米を催促している老婆の苦労は...
横光利一 「夜の靴」
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