...しなやかな手を膝に揃えて...
芥川龍之介 「路上」
...では明日道具を揃えて来て...
海野十三 「三人の双生児」
...お前お嬢さんを呼んで見ないか」二人は声を揃えて...
谷崎潤一郎 「少年」
...一度櫂(かい)を揃えて漕出せば...
永井荷風 「夏の町」
...このたのもしい旧友の頭を五つばかり揃えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...かなり容貌(きりょう)を揃えてあるのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三人は口を揃えてお千勢と紋次郎の仲を承認し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五人揃えて遠くへ連れて行くのはむずかしかろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...姉妹で私の肩上げをつまんだり袂(たもと)の振りを揃えて見たりしていたが...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...分けないで片っぽだけにして毛のきりめをゾッキリと揃えて曲げておく――男の小姓髷の前髪のように――その風俗が四十位の女の人がしていておかしくないほど...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
...そしてその苗が群集して一処にたくさん生え嫩(わか)き梢(すえ)を揃えている場合は各株緑葉の中心中心が赤く...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...馬はヒンとも云わずに床の上に四足を揃えてドタンとたおれました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...姉妹は声を揃えて笑った...
水上滝太郎 「九月一日」
...練色(ねりいろ)の綾(あや)の袿(うちぎ)を揃えて入れた...
室生犀星 「姫たちばな」
...名ある近世の学者が口を揃えて...
柳田国男 「海上の道」
...マロニエが白い花筒の先きを揃えて一斉に開き初めた...
横光利一 「旅愁」
...断じて、曹操ごときに、身を屈めて降伏することはできない」「しかし、ここから柴桑(さいそう)へ帰った諸官の者は、口を揃えて、周提督は、すでに和平の肚ぐみなりと、諸人のあいだに唱えていますが」「彼ら、懦弱(だじゃく)な輩に、何で本心を打明けよう...
吉川英治 「三国志」
...三人はさっそく首を揃えて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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