...コロコロと拍子を揃えて...
泉鏡花 「婦系図」
...書記は面倒くさそうに刷り上った幾枚もの紙を揃えて...
犬田卯 「瘤」
...これも一同の者が歩調を揃えて退化すれば何の矛盾も起らぬが...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...六十冊ほど取揃えてこの本屋へ売ったことがあった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...出しなに妻が揃えておいた背広服に着かえてから...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...槍先揃えて中国征伐一手に引受け...
中里介山 「大菩薩峠」
...お高さんは物置の中から立派な毒瓦斯除(ガスよけ)のマスクと酸素発生器を三組も揃えて出してくれます...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...証拠を揃えてピシピシ平次は締め上げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「庭下駄の跡じゃないか」「その庭下駄が沓脱(くつぬぎ)の上にチャンと揃えてあるからお笑い種(ぐさ)さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五人揃えて遠くへ連れて行くのはむずかしかろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ことに知人の間に婚約した者がある時などには、三人口を揃えて、誠に結構この上もないことだ、と力説するのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...膝こそ揃えているが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私が机にもたれているとすぐ傍の障子の処でひぐらしが二三匹声を揃えて鳴いた...
宮城道雄 「耳の日記」
...見れば大地へ姿を揃えて平伏している...
吉川英治 「剣の四君子」
...……帰国の上は、すぐにも、鑁阿寺の置文をこの眼で拝見せねばならぬ」経家も立ちかけたが、妙源と顔見あわせると、共に姿を揃えて、又太郎の足もとに、もいちど平伏して言った...
吉川英治 「私本太平記」
...飯器や茶碗などを自分の手で揃えていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...各が口を揃えて名(な)のりつらねた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...みなぞろぞろ来て壇下(だんか)の床に首を揃えて平伏した...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??