...肩を細うして指の尖(さき)を揃えて坐る...
泉鏡花 「婦系図」
...靴をぬぎ揃えてこっちのベッドに長々と寝た...
海野十三 「見えざる敵」
...附近の人々は口を揃えて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...いろいろ取り揃えて...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...サーペンタイン厩舎の男どもは口を揃えている...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...前髪だけをお河童風に短く切り揃えて...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...揃えて「さあ」と...
直木三十五 「南国太平記」
...そのあとから賑かな楽隊の音に脚なみを揃えて...
中村地平 「南方郵信」
...それで一通り道具を揃えて持って行った...
中谷宇吉郎 「画業二十年」
...白い波頭を揃えて息をつくひまもないほどつぎつぎに押しよせ...
久生十蘭 「ノア」
...酒屋の軒には燕(つばめ)の子が嘴(くちばし)を揃えて巣に啼いた...
水上滝太郎 「山の手の子」
...ロシア共産党(ボルシェヴィキ)と力を揃えて「十月」を遂行したのだ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...名ある近世の学者が口を揃えて...
柳田国男 「海上の道」
...こうすがたを揃えて厳粛(げんしゅく)に回(かえ)れば...
吉川英治 「黒田如水」
...口を揃えて諫めるのである...
吉川英治 「三国志」
...馬鹿ヅラを揃えて...
吉川英治 「私本太平記」
...厚東(こうとう)一族らが兵船五百そうの帆を揃えて...
吉川英治 「私本太平記」
...二人は泣き出さんばかりな顔を揃えて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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