...その一組が当河野家へ来揃うと...
泉鏡花 「婦系図」
...二人揃うてゆくも人前恥かしく...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...全部で四十個の檻が揃うわけだ」「もう一つ残っている檻って...
海野十三 「火星探険」
...こんなにうまく漢字の揃う筈がないからね...
江戸川乱歩 「黒手組」
...探検と修繕工事一同無事に打ち揃うて引き揚げたが...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...さらばとて、三人打揃うて、上野驛より汽車に乘る...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...二人は出揃うた穂の真直に立っている麦畑の間を出て草原へ入ったが...
田中貢太郎 「放生津物語」
...麦の穂が出揃うて菜種が咲き揃うて...
種田山頭火 「其中日記」
...「もう二年すると僕は資金も人手も揃うんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...事ある時などに国民の足並の綺麗に揃うのは...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...幾人(イクタイ)揃うて落たがや!」そして...
久生十蘭 「金狼」
...立ちどころに一通りは揃う...
牧逸馬 「土から手が」
...見る物聞く物が何でも揃うとつて...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...すぐにそのまま一家が揃うて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そして一同そこに立ち揃うと...
吉川英治 「三国志」
...行房らの姿が揃うころには...
吉川英治 「私本太平記」
...「御一同もすでにぼつぼつ揃うて在(い)らせられる...
吉川英治 「新書太閤記」
...「みな揃うて、お出ましを、あちらでお待ちしておりまする」きょうに限って、終日(ひねもす)、鍬も書物も手にしなかった老公は、湯浴(ゆあみ)をすまして、夜を待っていたすがたである...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索