...姉さん有難う」と二人に挨拶して末座に坐つたまゝ一寸こぼれた鬢を掻き上げる...
高濱虚子 「俳諧師」
...それから二人とも暫く無言でゐて「まだ新聞社は給料を増してくれないのですか」と細君は櫛卷きのほつれた鬢を掻き上げる...
高濱虚子 「俳諧師」
...片手の櫛で前髪のふくらみを生際(はえぎわ)の下から上へと迅速に掻き上げる...
永井荷風 「妾宅」
...無造作に指で掻き上げるのは...
野村胡堂 「古城の真昼」
...後(おく)れ毛(げ)を掻き上げるか弱い手...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜分囲炉裏の火をいけるために灰を掻き上げる器を...
柳田国男 「雪国の春」
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