...大きい竪琴(たてこと)を掻(か)き鳴(な)らした...
芥川龍之介 「三つのなぜ」
...切歯(はぎしり)して掻口説(かきくど)くに...
巌谷小波 「こがね丸」
...鉛筆のお尻で頭をごしごし掻いたりなされてゐることでありませう...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...水掻(みずかき)なければ...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...砂糖菓子だの掻(か)き餅(もち)だのの小さな缶(かん)を...
谷崎潤一郎 「細雪」
...モクモクと気忙(きぜわ)しそうに飯を掻(か)ッ込んでいた...
徳田秋声 「新世帯」
...田(た)の草(くさ)を掻(か)くとては村落(むら)の少女(むすめ)が赤(あか)い帶(おび)を暑(あつ)い日(ひ)に燃(も)やさない日(ひ)でも...
長塚節 「土」
...「いやどうも……」と頭を掻(か)く真似をした...
夏目漱石 「行人」
...髮は掻(か)きむしられでもしたやうに根がゆるんで居るし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...痙攣(けいれん)する手があたりの空気を掻きまわした...
本庄陸男 「石狩川」
...泥掻きをはじめる...
三好十郎 「斬られの仙太」
...四人の人間が泥掻きと草取りをやっているらしい...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...胡坐(あぐら)を掻いてゐる...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...手にも取られぬ因果の網を掻き払うかのように...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...背中の子どもと共にベソを掻いている久助のあえない姿を見出すと...
吉川英治 「大岡越前」
...やにわに寝姿へおどりかかって張飛の寝首を掻いてしまった...
吉川英治 「三国志」
...「首を掻いたのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...二三度両手で邪慳(じゃけん)に砂を掻廻(かきまわ)していた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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