...直(すぐ)に皆(みな)掻消(かきき)えてしまった...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...即時に掻消すが如くに失す...
高木敏雄 「比較神話学」
...「あなたは?」「僕ですか?」青年は蓬髪を掻(か)き上げて笑い...
太宰治 「渡り鳥」
...過多(げえ)に六(むづ)かしいこと云(い)ふなえ」兼(かね)博勞(ばくらう)は米(こめ)の飯(めし)を掻(か)つ込(こ)みながらいつた...
長塚節 「土」
...抱き附いて背中を刺された時掻(か)きむしつたんだね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寢卷の前を掻き合せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泥水の中の薩摩芋(さつまいも)を棒で掻廻(かきま)わした...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...ヘドロを掻(か)くのと...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...微かな三本の掻き傷です...
久生十蘭 「魔都」
...その時親鷹還り来るを見るより青橿鳥騎馬様にその背に乗り夥しく啄(つつ)きまた掻き散らした...
南方熊楠 「十二支考」
...少し離れたところで泥掻きをはじめた百姓の方を振返ってモジモジしている)知っちゃいねえ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...胡坐(あぐら)を掻(か)いて...
森鴎外 「鼠坂」
...枕をさせ掻巻(かいまき)を掛けてから...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...草を(むし)ったり落葉を掻いたりした...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...コレ……ここにあるがね」正木博士はこう云って頭を掻きつつ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...宵闇(よいやみ)のうちへ掻き消えた...
吉川英治 「大岡越前」
...官兵衛は旅舎の燈火を掻きたて...
吉川英治 「黒田如水」
...ベソを掻き出して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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