...如何に議論の精彩と微細とを極むるも要するにトルストイの本質を掴みかねたものと云はなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...確証が掴みたかったんだ」「じゃ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...すいすいと伸び出してる草の芽を無心に掴み取りながら...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...秀子も涙の顔を上げて山田に掴みかかった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
......
仁科芳雄 「ユネスコと科學」
...それから傅次郎に意見を言つて、掴み合ひになり、引つ掻きや摺(す)り剥(む)きを拵へたといふが、掴み合つたくらゐだからその揚句に殺さないとは限らないぢやないか――尤も小娘が易々(やす/\)と大男を殺せるわけはねえから、傅次郎が節穴から中の樣子を覗いてるところを、不意に戻つて來て背後(うしろ)から突いたのかも知れないよ」「刄物は?」「それがないから不思議さ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツイ先刻掴み合ひの喧嘩までした仲ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時次郎 (安兵衛の手を掴み)間に合わねえと大番狂わせだ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...掴みどころのないような男で...
久生十蘭 「虹の橋」
...山内は血が逆流するようなショックを受けて荒垣に掴みかかろうとしたが...
久生十蘭 「ノア」
...荒掴みに己の裸身をひき起して...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...その事を考へると僕は實にたまらない!』彼は心が痛むやうに頭を掴み...
水野仙子 「道」
...直ぐに再び叩き棒を掴み...
三好十郎 「おりき」
...左手に鷲掴みにした二...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...白紙に包んだ一掴みの爪だったのです」「……爪……?……」「そうなんです...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...思わず両手で頭の毛を掴み締めつつ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...寝床の下へ無造作に掴み除(の)けて...
夢野久作 「一足お先に」
...めったな推定を掴み帰り...
吉川英治 「新書太閤記」
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