...構図がすっかり纒まってから三日目にやっとそれを掴むことができたのである...
上村松園 「健康と仕事」
...どうしても掴めなかったものの形を...
上村松園 「無題抄」
...実験方針書としるしてある仮綴(かりとじ)の本を片手に掴(つか)みあげた...
海野十三 「恐しき通夜」
...熊と掴み合つた方が恰好なと思はれる程大きな掌面だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...奥様に髪を掴まれて顔を滅茶滅茶に摘ままれたり...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...自警団員なら綱にでも掴(つか)まって必死の覚悟で渡って行くけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...終(しまい)にお島の頭髪(たぶさ)を掴(つか)んで...
徳田秋声 「あらくれ」
...そして、膝で、肩口を押え、左手で、髻を掴んで、ぐっと、引上げた...
直木三十五 「南国太平記」
...何んか暗示(ヒント)を掴むことが出来るかも知れないと思ったのだ」「で?」「果して...
野村胡堂 「女記者の役割」
...後ろからギュッと首筋を掴んで引戻します...
野村胡堂 「女記者の役割」
...その利き腕を掴みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎は思ひも寄らぬ大きな手掛りを掴んで來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...文太郎 (縄を掴み)俺を...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...むんずと掴んで呶鳴りつけた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...」と男の肩に掴(つかま)つて居るかも知れぬ...
眞山青果 「茗荷畠」
...頭の直ぐ根の処を掴むのです...
森鴎外 「蛇」
...ハンドバッグの中から分厚い札束を掴み出すと...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...僧侶の襟元をぐいと掴みよせて...
吉川英治 「夏虫行燈」
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