...一面にはその年の六月に伊藤(いとう)内閣と交迭してできた桂(かつら)内閣に対していろいろな注文を提出した論文が掲げられて...
有島武郎 「或る女」
...澄江堂の額を掲げた田端の家も戰災でなくなつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...次いで七月号に掲載される筈の所がゲラ刷になつたまゝ遂に日の目を見るに至らなかつた...
谷崎潤一郎 「「細雪」回顧」
...ランタンを掲げ、周りを注意深く見回した...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...かの有名な「偶像論」を掲げたのであった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...対立物の浸透・否定の否定・量と質との相互関係・などが掲げられる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...見てくれ」平次の掲げた提灯の明かりに透かして見ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二十九年一月「文學界」 明治二十九年四月「文藝倶樂部」一括掲載)...
樋口一葉 「たけくらべ」
...此処に掲げたメニュウを...
古川緑波 「富士屋ホテル」
...掲(かか)げられた肖像画はモンテナナ国の亡き指導者達...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...その書類なども新聞記者が郵便局から探し出して来て大きな写真にして掲載したりしたが...
牧逸馬 「土から手が」
...『東京人類学会雑誌』二七八号三一一頁に掲げ置いた...
南方熊楠 「十二支考」
...けれども自分がまだお伽噺を讀んで居た時代に出た單行本又は雜誌に掲載されたものを手に入れるのは...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...一八五一年八月十四日イタリーのメルフその他の地方に被害を生じた大地震の時に、平常とは違うなき声を発して、目前に迫っている地震を知らせた最初のものはロバであった(ヘンティッヒ、前掲)...
武者金吉 「地震なまず」
...昔の記録に出ている地震の光の記事の主なるものを左に掲げることにする...
武者金吉 「地震なまず」
...故に信条を掲げて以て来る者を歓迎し...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...都下著名新聞の「轟氏殺害事件」に関する記事を一々抄録して掲載し...
夢野久作 「二重心臓」
...張飛は、軍令を掲げて、諸民を安んじ、また鞏志に書簡を持たせて、桂陽にいる玄徳のもとへ、その報告にやった...
吉川英治 「三国志」
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