...戯れながらその味を吸ひ取りその美を掬い上げることの出来る芸術家のこゝろがある...
阿部次郎 「帰来」
...ざくりと手一ぱいに掬い上げて検分した...
犬田卯 「米」
...水を含んだ軟かい泥を掬い上げては...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...蘆灰を掬い上げては...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...石炭を掬いながら...
上田広 「指導物語」
...手で掬い上げては口に入れるところを見て...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そして水を二三掬いあびせる...
豊島与志雄 「霧の中」
...他のを掬い上げて貰うと...
豊島与志雄 「金魚」
...あらゆるものを掬い上げてくる...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...魚を網で掬いあげるようなものである...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...しきりに掬い出したけれど...
豊島与志雄 「蓮」
...土を掬い上げ、小柄で掘り――二つの手を、土まみれにして、五六寸の深さに、掘った...
直木三十五 「南国太平記」
...早速これを掬い採つて見たら...
牧野富太郎 「ムジナモ発見物語り」
...何処かに此赫(かがや)きと色とを掬いとる 小籠はないか賢い ハンス・アンデルセンノーウェーで...
宮本百合子 「五月の空」
...それを掬い取ってお皿の上の白い泡へ載せます...
村井弦斎 「食道楽」
...二二)子供達と雑魚を掬い...
山本周五郎 「青べか日記」
...掬(すく)い上げ掬い上げしておりました...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...水を掬いに戻りかけた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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