...旧自由党員は奇貨措く可しとしてこれを共和演説と誣い...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...其子正盛の次第に立身するを見て歡喜措く能はず...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...実に感嘆措く能わざるものがある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...けれども世人が羨望措く能わざるところの富豪は...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...手足の措く所なし...
高木敏雄 「比較神話学」
...利益があるから國の財源である――何も知らぬ者が言ふなら暫く措く...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...わが國内事情は一應措くとして...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...同じ疑いを招かずには措くまい...
戸坂潤 「社会時評」
...巻を措く間も惜しく...
戸坂潤 「読書法」
...其意見の当否は暫らく措くも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...*さて、道徳や宗教の方面のことを述べるには、叡智とか悟道とかいう困難な迷宮にふみこまなければならないから、暫く措くとして、普通に、沈黙は、後で大に言わんがための、或は最後の一言を言わんがための、或は唯一の真理を言わんがための、その前提として役立つ...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...此の浄瑠璃をきいて感動措く能はざるなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...冤(えん)に泣く民の一人にても存在すると云ふことは聖代の歴史の一大汚辱なりとして恐懼自戒措く能はざる人人である...
平出修 「公判」
...各人、月に魅入られたような様子で、しばし間を措く...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...主人が奴僕(ぬぼく)に措く如き信用を得ていると云ッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...寸間の時を措くことすらゆるさぬ気持に迫ってもいる...
吉川英治 「江戸三国志」
...それは措くとしても...
吉川英治 「私本太平記」
...(*36) 周囲の円形公園や前述の問題を措くと...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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