...地に匍(は)い局舎を掩護物(えんごぶつ)にして...
海野十三 「空襲葬送曲」
...遁辞や弥縫の答弁で天下公衆の耳目を掩うわけにはゆかぬ」と追及した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その真の起原を掩うている偽りの雲を掃い去ったなら...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...「お! 紅鶴もいるぞ!」そして極楽鳥も!鸚鵡(おうむ)も鸚哥(いんこ)も! しかも我々の攀(よ)じている径の両側を掩(おお)うた橄欖樹の間々には...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...尺が少し足りませんので袖が短かうございます」といつて赤い襦袢で一寸顏を掩うた...
長塚節 「開業醫」
...斯うも逢はないものか」東作は澁い茶一杯掩(い)れるでもない冷たい態度で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小切手の束でそれを掩(おお)った...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...従者は耳を掩うて突っ伏し...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...顔を掩って寝台に進み...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...其男女をして鶴と共に冢の門に入らしめ機を發して掩殺した...
南方熊楠 「人柱の話」
...それを掩ひ隠すために...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...紙で拵へた仮面は己達の顔を掩つた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...これによって自分の表面だけでも掩い飾ろうとしたのであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...心細い寂しさが私を掩(おお)ってしまいました...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...両手で顔を掩った...
山本周五郎 「あだこ」
...両手でその顔を掩(おお)ったが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...袂で顔を掩(おお)っていた...
吉川英治 「黒田如水」
...ダッ敵の掩護(えんご)か...
吉川英治 「新書太閤記」
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