「掩」の意味
覆い隠す
小説での「掩」の使い方
...頭に掩い被さらんばかり...
橘外男 「仁王門」
...茅(ちがや)なぞの胸まで掩(おお)うた細い山道にかかります...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...それがビッシリと小径(こみち)を掩(おお)い隠して...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...雲霧に彼の肩を掩ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...疵に惱みて砂原の月に悲む荒獅子か檣折れてわだつみに沈み消行く大船か紅蓮(ぐれん)の焔しづまりて雪に掩はるゝ死火山か...
土井晩翠 「天地有情」
...一言これを掩へば虚無主義者がゐる...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...夜九時隣室のラヂオに驚かされ耳を掩うて門外に出づ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...お角を掩護(えんご)するつもりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが少女(せうぢよ)であれば少(すくな)くとも三四人(にん)が群(む)れて飾(かざ)られた花笠(はながさ)深(ふか)く顏(かほ)が掩(おほ)はれて居(ゐ)るのにそれでも猶且(やつぱり)知(し)られることを恥(はぢ)らうて漸(やうや)く手(て)の及(およ)ぶ程度(ていど)にカンテラの光(ひかり)の範圍(はんゐ)から遠(とほ)ざからうとしつゝ西瓜(すゐくわ)の一片(きれ)づつを求(もと)める...
長塚節 「土」
...甲野さんの顔を掩(お)いかぶすように覗(のぞ)き込(こ)みながら...
夏目漱石 「虞美人草」
...両手で顔を掩ふと畳の上に蹲(しゃが)んでしまふ...
原民喜 「父が生んだ赤ん坊」
...きょうはすっかり雪雲に掩(おお)われ...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...花模樣のある机掛で掩はれたテエブルの上に...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...あの石道が狭い谷の重要な通路を掩護(えんご)しています...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...掩(おほ)はんとして掩ひ得べからざるの事実に非ずや...
山路愛山 「英雄論」
...人間の胸ほども高い枯草に掩(おお)われてい...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...黒い胸毛に掩(おお)われた胸は...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...掩(おお)いをした行燈の光が...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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