...世事に馴(な)れない青年や先輩の恩顧に渇する不遇者は感激して忽ち腹心の門下や昵近の知友となったツモリに独(ひと)りで定(き)めてしまって同情や好意や推輓(すいばん)や斡旋(あっせん)を求めに行くと案外素気(そっけ)なく待遇(あしら)われ...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...鄭宰相が陰(いん)に陽(よう)に推輓(すいばん)してくれるのでめきめきと栄達(えいたつ)した...
田中貢太郎 「悪僧」
...向うから推輓(すいばん)するように...
中里介山 「大菩薩峠」
...友人の推輓(すいばん)によってこの大学に来るようになった...
西田幾多郎 「或教授の退職の辞」
...県会議員にという推輓(すいばん)は...
火野葦平 「花と龍」
...でなければ左近頼該を推輓(すいばん)する者たちかのいずれかであった...
山本周五郎 「新潮記」
便利!手書き漢字入力検索