...彼は功績を評価され推賞された...
...推賞する者にはその人の個性が表れると言われる...
...彼女の才能を見出し、推賞することにした...
...この論文の内容が優秀であるため、推賞されることになった...
...推賞されたことが、彼のモチベーションを大いに高めた...
...二自分が前に推賞した橋梁と天主閣とは二つながら過去の産物である...
芥川龍之介 「松江印象記」
...外に向つて岩野泡鳴氏を推したてると同時に岩野清子氏を推賞しました...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...特に推賞に価する句は少数に過ぎない...
高浜虚子 「俳句への道」
...夫が普遍的・全般的な体系の一環をなすとかいうことにばかりあるのではない(ヴェラはそう云ってヘーゲルを推賞する)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...推賞か示唆かを試むるものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...一夕(いっせき)、道庵の声名を聞いて、京から名酒を取寄せて贈り越したものがあって、「この地は、お茶にかけては日本一ですが、お酒の方はそうはゆきませんが、ここらあたりは少し飲めるかも知れません」道庵がその尾について、「なるほど、お茶は、この界隈が宇治茶の本場だが、酒もどうして、なかなかばかにできねえ、いったい、上方は酒がよろしい、日本一のお茶も結構だが、日本一の酒は飲みてえな」それを言うと、土地の人が、「では、近いうち、その日本一の酒というのを飲ませて進ぜましょう」「そいつは耳よりだぜ、いったい、池田、伊丹(いたみ)なんぞと、大ざっぱに名乗りは聞くが、さあ、どれが日本一だと聞かれたら上方でも困るだろう、道庵も人に聞かれて、その点、常にいささかテレている、今度という今度は、ひとつ、京大阪の酒という酒を飲み抜いて、道庵先生御推賞、日本一という極(きわめ)をつけて帰りてえものだ」「いや、それは先生を煩わすことなく、もう出来ておりますよ、日本一の酒という極めつきは……」「おやおや、道庵の承認なしに酒の日本一をきめるなんて、不届な話だ、万一、道庵が不服を唱えたら、どうするつもりだろう、一番そいつの再検討をしてみてえ、その日本一の極めつきの酒というのは、いったい、なんという酒で、ドコから出ますねえ」「これより少々南の方、河内の国の天野酒、これが日本一という定評(きわめ)になっております」「うむ――河内の国の天野酒、聞いたことのある名だ、これはひとつ、道庵が再吟味をする必要がある」と言って、その翌日、飄々(ひょうひょう)として出かけて帰らないところを見ると、河内の国までのしたのかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...手堅い演奏で推賞されている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...録音の新しい意味で推賞される...
野村胡堂 「楽聖物語」
...僕の推賞に對して...
萩原朔太郎 「芥川君との交際について」
...彼は芭蕉の俳句中でひらひらと上る扇や雲の峯を第一等の名作として推賞してゐたが...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...どれもみないつかおけいに話してきかせた光太郎の推賞する科目だった...
久生十蘭 「黄泉から」
...氏が谷崎氏と久保田氏とを推賞しそうな理由は認められる...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...極力彼の父を推賞した...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...わたしはこの四五年来折に触れて推賞の辞を惜まなかつた...
牧野信一 「浪曼的時評」
...芸術的にできた推賞にまじって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...谷崎氏は「お国と五平」の梅玉を推賞してゐられた...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...だからわたしも推賞推薦の手紙を頼まれたことがないではないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その遺著『色彩新論』は当時前人未発の卓見として金子子や末松男から大いに推賞された...
山本笑月 「明治世相百話」
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