...私は刻々に推移する氣分の變化の...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...遊星及びその衛星へ推移するようなそういう特定の進化期間では...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...たとえば「僧やや寒く寺に帰るか」「猿引(さるひ)きの猿と世を経(ふ)る秋の月」では僧の姿が猿引きの猿にオーバーラップ的に推移するのである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...とにかくこうした映画で日常教育されている日本現代の青年男女の趣味好尚(こうしょう)は次第に変遷して行って結局われわれの想像できないような方向に推移するに相違ない...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...このラッパが鹿狩(しかが)りのラッパに転換して爽快(そうかい)な狩り場のシーンに推移するのである...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...「――世界の形勢如何に推移するや全く無關心なる――日本國政府と交渉するに當り――若干の避泊港を日本沿岸に指定するが如き...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...量が連続的に推移するに際して...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...少なくとも時勢と推移するの術を解するものなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...問題がそう推移すると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...その永劫(えいごう)の流れのなかに事件が発展推移するように見えますが...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...時代によって推移するものと解釈するのが...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...目下の印象から任意の対象の観念へ推移するとき...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...心はその一つの事物からもう一つの事物へ推移するように限定されはする...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...一つの活動から別種の活動へ急に推移することを...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...推移する工場内の情勢がおのずから反動派の内部に或る動揺や分裂を起させるという現実をも見ていない...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...そんな風に万物は一つの変化から他の変化へと推移するから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...滔々(とうとう)として転変推移する...
夢野久作 「近世快人伝」
...刻々に推移する人生に対して理解もなく判断も出来ず...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
便利!手書き漢字入力検索