...彼女のドレスは周りの人たちを控目させた...
...彼が持っているスマートフォンには、私たちの授業を控目する機能がある...
...会場の皆が演壇に向かって控目し、彼の話を聞き入った...
...彼女は人目を気にするタイプで、控目されるのを嫌がっている...
...テレビ局は一時的にその事件に関して報道を控目することを決定した...
...控目に善行をしていたろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...中々控目には隠していなかった...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...万事控目に遠慮深くしていたが...
石川欣一 「比島投降記」
...ごく控目に見積つて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...懸命に控目に房一を支持しようとしてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...時がその後そういう習慣に齎した改善は極めて著しいものであったので、その頃の一人の男が完全な紳士としての体面を穢(けが)さずに、平生よく一晩のうちに飲んだ葡萄酒やポンス★の量を、控目に述べても、今日では、馬鹿馬鹿しい誇張と思われるほどであろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...その繊細な手、綺麗な髪、生々しい顔色、控目な言葉、丁寧な態度、細かく注意のゆき届いた服装、そういうものが彼の心を喜ばした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼等(かれら)は時(とき)によつては怖(おそ)れて控目(ひかへめ)にしつゝ身體(からだ)が萎縮(すく)んだやうに成(な)つて居(ゐ)る程(ほど)物(もの)に臆(おく)する習慣(しふくわん)がある...
長塚節 「土」
...如何にも控目にして居る容子を見ると私の母は不取敢酒を出さぬ訳には行かなかつた...
長塚節 「隣室の客」
...僕にはいかに慎(つつ)ましやかにいかに控目に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...控目にみんなの後(うしろ)に立っていた彼女は...
夏目漱石 「明暗」
...批評家達は当惑しながらもきわめて控目(ひかえめ)に褒(ほ)めなければならなかったのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一切(いっさい)万事(ばんじ)控目(ひかえめ)にして世間の耳目(じもく)に触(ふ)れざるの覚悟(かくご)こそ本意なれ...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...今まで何事も控目に仕て居た恭吉は主人が居ない様な時には昼日中(ひるひなか)あたり介わずにお関に小使をねだったり何と云っても仕事を仕ずにゴロンとなって講談本か何かを読み耽ったりする様に我儘になり出した...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...一人々々身分相応に控目にして出すのである...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...万事控目で踏み切ったことが出来ない...
森鴎外 「独身」
...所があの森の傍を控目に光る7825小さい火が通っているな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それにあの人が控目にしてゐるのだから...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
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