...刑務所の控え室の意味で、「彼は控所で待機している」と使用...
...法律用語で、裁判中に身柄を拘束されている被告人が待機する場所の意味で、「控所から被告人が出廷しました」と使用...
...控訴審の途中で裁判を中止させることを「控所する」と表現する...
...審査委員が提出された論文を審査する場合、控え室の文書関係を管理する場所を「控所」と呼ぶ...
...控所には、級が新しくなつて列(なら)ぶべき場所の解らなくなつた生徒が、ワヤワヤと騒いでゐた...
石川啄木 「足跡」
...控所には、級が新しくなつて列ぶべき場所の解らなくなつた生徒が、ワヤ/\と騷いでゐた...
石川啄木 「足跡」
...三 地獄の扉の音『ガタ――ン!』控所の直ぐ近くの室の入口の重い扉が...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...ヒツソリしてゐた控所の中は一杯になり腰掛には空きがなくなつた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...多くの人々はどんな気持でこの門を潜りどんな気持で控所の中で...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...お君は門番の控所で待たせられていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...次興行の秘策をめぐらすお角の唯一の控所であるのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人も帰らないその控所に取残されて...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は控所にある洋卓(テーブル)やら...
夏目漱石 「行人」
...式が済んでみんなが控所へ帰った時...
夏目漱石 「行人」
...手前の右手に控所と書いてある...
夏目漱石 「坑夫」
...自分は控所を出た...
夏目漱石 「坑夫」
...二時間目に白墨(はくぼく)を持って控所を出た時には何だか敵地へ乗り込(こ)むような気がした...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...そんなものが出来るくらいなら四十円でこんな田舎へくるもんかと控所へ帰って来た...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...さっさと講義を済まして控所へ帰って来た...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...そうなると一銭五厘の出入(でいり)で控所(ひかえじょ)全体を驚(おど)ろかした議論の相手の山嵐の方がはるかに人間らしい...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「ヘンリー……S・C・B(サクラのはなびら)……」控所に引きあげた「W」の選手の間でも...
牧野信一 「サクラの花びら」
...「伊達家諸士(だてけしょし)控所(ひかえじょ)」「上杉家諸士(うえすぎけしょし)溜場(たまりば)」「北条家(ほうじょうけ)休息小屋(きゅうそくごや)」「徳川家家臣(とくがわけかしん)寄合場(よりあいば)」などとその小屋にはいちいち木札(きふだ)がうってあって...
吉川英治 「神州天馬侠」
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