...そのためにいかなる力もそれを控えることができなくなってしまった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...前に土器(かわらけ)を控えると...
泉鏡花 「婦系図」
...百年稀(まれ)に見る自然の大破壊を背景として大陸軍を背後に控える一軍憲の手でアナーキストに相応(ふさわ)しい最後の幕を閉じた...
内田魯庵 「最後の大杉」
...奥畑に感付かれて一時二人が交際を差控える仕儀になり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...表でも奥でも派手な遊びは差控えることにして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...判断を下すことを差し控えるべきであることを想起するということに依存するところの仕方で...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...細かい点はそれ故反覆することを控える...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...しかし教会が処罰を差し控えるおもなる原因は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...憎むことだけは控えるがいい...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは控えることにした...
中島敦 「環礁」
...三度の御飯を控えるのと同(おん)なじ事よ」津田は呆気(あっけ)に取られた...
夏目漱石 「明暗」
...同意を差し控えることは難しい...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...圭介はもうそれ以上その問題に立ち入る事を控えるように決心した...
堀辰雄 「菜穂子」
...そこがそれ山の神が恐(こわ)くて差し控える...
南方熊楠 「十二支考」
...または根小屋を控えるだけの勢力を持たなかった武士...
柳田國男 「地名の研究」
...そういう気持を彼女にぶちまけるのは控えることにした...
山本周五郎 「青べか物語」
...あまり詳しく書くと方法を教える事になるから差し控えるが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...この貿易を控えるわけには行かなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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