...前に土器(かわらけ)を控えると...
泉鏡花 「婦系図」
...私は口にこそ出すのを差し控えるけれど...
上田広 「指導物語」
...百年稀(まれ)に見る自然の大破壊を背景として大陸軍を背後に控える一軍憲の手でアナーキストに相応(ふさわ)しい最後の幕を閉じた...
内田魯庵 「最後の大杉」
...つい僕も手控えるのです...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...私共科学者の集会はなるべく控えるか...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...いま幹事がお申し込みを手帳に控えることにします...
江戸川乱歩 「影男」
...ラムもちったぁ控えることにしますからな...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それでなくてもそう云うことは差控えるべき時局下であるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この愚かな身の程をわきまえぬ一篇の偶感録もこのくらいにして差控えるべきであろう...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...概念と呼ぶことをさし当り控えるであろう...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...私には之を批判すべき材料が手許にないから批判はさし控えるが...
戸坂潤 「読書法」
...饒舌(じょうぜつ)の時とところとを与えて控えるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは控えることにした...
中島敦 「環礁」
...その詮索を始めると柵外に出るので差控える...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...明白な理由からそれを公表することをさし控える」――『ル・メルキュール紙』六月二十四日...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...女王のそばに控えるロシアのグレイクスティーン代理大使は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...未だ時効にかからないから余り露骨な話はさし控えるが...
武者金吉 「地震なまず」
...(c)することを差し控えるということは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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