...こゝに挙げることは差し控える...
芥川龍之介 「合理的、同時に多量の人間味」
...葉子ではというように手出しを控えるものばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...そのためにいかなる力もそれを控えることができなくなってしまった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その三十九カ条をいちいち列記することは差し控えるが...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...別の「酒を控える(オン・ザ・ワゴン)」とかいうものと関連がありそうだった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...奥畑に感付かれて一時二人が交際を差控える仕儀になり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...雪姉(きあん)ちゃんが結婚する迄は自分の方も差控えるとか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今ここに重ねて説明することを差し控えるけれども...
戸坂潤 「社会時評」
...私には之を批判すべき材料が手許にないから批判はさし控えるが...
戸坂潤 「読書法」
...その詮索を始めると柵外に出るので差控える...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...三度の御飯を控えるのと同(おん)なじ事よ」津田は呆気(あっけ)に取られた...
夏目漱石 「明暗」
...明白な理由からそれを公表することをさし控える」――『ル・メルキュール紙』六月二十四日...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...そこがそれ山の神が恐(こわ)くて差し控える...
南方熊楠 「十二支考」
...むしろこれをきつく控えるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...または根小屋を控えるだけの勢力を持たなかった武士...
柳田國男 「地名の研究」
...そういう気持を彼女にぶちまけるのは控えることにした...
山本周五郎 「青べか物語」
...ノートに控えるのが面倒臭いんでしょう...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...旗本などが左右にわかれて厳(おごそ)かに控える...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索