...交霊を差控えるがよい...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...手車の車夫の控える身上(しんしょう)...
泉鏡花 「悪獣篇」
...つい僕も手控えるのです...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...モジモジして控えるのであった...
江見水蔭 「備前天一坊」
...別の「酒を控える(オン・ザ・ワゴン)」とかいうものと関連がありそうだった...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...奥畑に感付かれて一時二人が交際を差控える仕儀になり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この愚かな身の程をわきまえぬ一篇の偶感録もこのくらいにして差控えるべきであろう...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...面と向う障子の明(あきらか)なるを眩(まばゆ)く思う女は入口に控える...
夏目漱石 「虞美人草」
...三度の御飯を控えるのと同(おん)なじ事よ」津田は呆気(あっけ)に取られた...
夏目漱石 「明暗」
...あんなのがいちゃ第一女房が納まりません」五郎八はそういって部屋の隅に神妙に差し控える女房のお六をふり返るのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...同意を差し控えることは難しい...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...明白な理由からそれを公表することをさし控える」――『ル・メルキュール紙』六月二十四日...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...圭介はもうそれ以上その問題に立ち入る事を控えるように決心した...
堀辰雄 「菜穂子」
...円卓の方へ行くのをチョット控えるが...
三好十郎 「猿の図」
...彼のいとこが返事をさし控えるような或る意味があった...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...または根小屋を控えるだけの勢力を持たなかった武士...
柳田國男 「地名の研究」
...お乳に障るから化粧は控えるようにと云っても...
山本周五郎 「初蕾」
...あまり詳しく書くと方法を教える事になるから差し控えるが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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