...手車の車夫の控える身上(しんしょう)...
泉鏡花 「悪獣篇」
...前に土器(かわらけ)を控えると...
泉鏡花 「婦系図」
...その三十九カ条をいちいち列記することは差し控えるが...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...つつましく控えることを忘れてしまったのである...
太宰治 「善蔵を思う」
...(野菜を主にして脂肪分の濃厚なものは控えるように云われているのだが...
谷崎潤一郎 「鍵」
...それは乳人が母の館へ連れて行くことを控えるようになったからで...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...表でも奥でも派手な遊びは差控えることにして...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...もし実際私が判断を下すことを差し控えるならば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...概念と呼ぶことをさし当り控えるであろう...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...今ここに重ねて説明することを差し控えるけれども...
戸坂潤 「社会時評」
...面と向う障子の明(あきらか)なるを眩(まばゆ)く思う女は入口に控える...
夏目漱石 「虞美人草」
...差し控えることの方が容易である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...判事は二・二六による戒厳令下の事情によって百合子の公判が終了するまで顕治への面会通信は控えるようにといった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...円卓の方へ行くのをチョット控えるが...
三好十郎 「猿の図」
...または根小屋を控えるだけの勢力を持たなかった武士...
柳田國男 「地名の研究」
...そういう気持を彼女にぶちまけるのは控えることにした...
山本周五郎 「青べか物語」
...ノートに控えるのが面倒臭いんでしょう...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...旗本などが左右にわかれて厳(おごそ)かに控える...
吉川英治 「新書太閤記」
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