...何に驚いてか夜なきをする鶏……葉子はそんな響きを探り出すと...
有島武郎 「或る女」
...(銀紙に包んだものを探り出す)我らに(銀紙を開きながら喜色を帯ぶ)日用……糧を……我らに日用の糧を……(急におどり上がって手に持った紙包みをふりまわす)……ブラボーブラボーブラビッシモ……おお太陽は昇った...
有島武郎 「ドモ又の死」
...手を伸ばして鋤(すき)を探り出すと...
魯迅 井上紅梅訳 「白光」
...髯の無い例を探り出すのが面白くなつて...
薄田泣菫 「茶話」
...そこに小説と映画との本質的な差別の目標の一つを探り出す糸口がありはしないか...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...自分の意識の世界からはどうしても探り出すことができないのである...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...足跡したひ絶間なく逐ひ來る犬は探り出す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...新しい所与を探り出すということである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...考えていることを残らず探り出すなどということはできない相談である...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...探り出すことになった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...殺人犯人を探り出す手段は...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...この席上でも彼は何か探り出すことはないかと...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そしてそれが経験的なもののうちに必然性の性格を探り出す場合...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...直接には寧ろ與へられた史料に結び付きその背後に横たはる存在としての歴史を探り出すのである...
三木清 「歴史哲學」
...筆者としては再び探り出す便宜がないようである...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...兵糧の貯蔵高(たくわえだか)まで立入ってコト明細に探り出す...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...そんなところまで探り出すというのは...
夢野久作 「暗黒公使」
...事実……探偵小説の興味の本体がどこに在るかを探り出すことは中々容易でないらしい...
夢野久作 「探偵小説の正体」
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