...一應は不快なる印象の中から振返つて眞理を探し出すほどのノーブルなる品性を缺いた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...かすかながらにもお前達は私の足跡から探し出す事が出来るだろう...
有島武郎 「小さき者へ」
...犯人を探し出す」ということで話がついた...
梅崎春生 「狂い凧」
...それはまるで大洋の底に沈んだ指環を探し出すくらいの困難な仕事ですわねえ...
海野十三 「宇宙尖兵」
...醜怪なるゴリラ男を探し出すことに...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...その中から生滅の真珠を探し出すことが出来る人は...
田山録弥 「生滅の心理」
...どんなことをしてもお父さまを探し出すことは出来ないのだとしますと...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...彼等の疵を探し出すのである...
中島敦 「かめれおん日記」
...今探し出す気もしない...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...だから検察当局も必ずや君を一応は疑ってもきっと他の人物を探し出すだろうとね」「――――」「ところがもう一つの考えがあり得ることに君は気がついているかね...
浜尾四郎 「殺人迷路」
...新しい享楽をアミュズメントを探し出すことだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ブラジルの密林に隠れても探し出すだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...初恋に破れた秀子が第二の恋人を探し出す間のつなぎにちよつとこの俺を話相手にして呉れたのだ...
牧野信一 「痴想」
...おれが犬なら直ぐに女を探し出すんだがなあ...
夢野久作 「暗黒公使」
...探し出すにしても雲を掴むような苦心をしなければならぬ...
夢野久作 「暗黒公使」
...何といっても問題のフォックス・テリヤUTA(ウータ)を探し出すのが目下の急務だろう...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...なかなかそれを調べて一筋の繋がりを探し出すことは難しい仕事であった...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...ことに御袋樣などはたとへ何千圓何萬圓かかつてもあなたを探し出す樣にといふわけだ相で……」と言ひ出した...
若山牧水 「熊野奈智山」
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