...清國は可成日本の利益に反する態度を採れるの傾きあり日本は清國に對して一と通りの責任に止まらず指導の重任に膺り清國に向つて大なる恩惠を與へたるにも拘らず清國をして兎角日本の利益に反する態度を採らしむるに至るは外交機關の振はざるに因る...
石川啄木 「雲間寸觀」
...早川から冬は砂金が採れる...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...大塚の高等師範学校構内の池などでも採れる...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...これで採れるなら此の方がよい...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...しかし鉱山の煙突から採れる銅やビスマスや黄金は役に立つのである...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...フェノロサは浮世絵板物(はんもの)中最も上乗(じょうじょう)なるもの凡(およ)そ四百種を採れるの傍(かたわら)板物の研究に必要なる板画家の肉筆制作凡そ五十種を合せてその制作の年代に基(もとづ)き順次にこれを配列し個々につきて精細なる説明を施すと共に浮世絵一般の歴史についてもまた合せ論ずる処ありき...
永井荷風 「江戸芸術論」
...海水から金が採れるといふが地球全表面その三分の二の海から幾噸の金がにぎれるか濡れ手に千金 それを湯水のやうに浪費せばたのしからん水のやうに金をつかふ いや 躯いつぱい水を流せば水はぜいたくな幻想となりおれのてつぺんにぜにの音がはじけ散るよありあまり溢れる量のやはらかく水道の口金はじけ怒るごとく水の放出になにか溜飲のさがるやうす水の鋼鉄にうなじを敲かし恣(ほしいまゝ)なるしばしのとき……...
仲村渠 「水浴び」
...頼むぜ勇」何方(どっち)の意味にも採れるような言葉を残して...
野村胡堂 「流行作家の死」
...このへんの山のなかで採れる筍(たけのこ)だの...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...金(きん)の採れる山があり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...だから手を出して貰うには算盤が採れるようにせねばならぬ...
牧野富太郎 「植物記」
...藍が採れるのでインディゴチカ...
牧野富太郎 「植物記」
...つまり lsatis tinctoria も藍が採れるので...
牧野富太郎 「植物記」
...種は沢山採れるから種を採って畑に繁殖させれば宜い訳です...
牧野富太郎 「植物記」
...栄養を採れるものならどんな動物でも植物でもまたは根でも利用するを常とさせられていたのであった1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私だって採れるような低い枝もあるの...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...「お家(うち)のうしろに蜜柑なんかいつぱい実つてゐて私だつて採れるのよ...
室生犀星 「ザボンの実る木のもとに」
...來島瀬戸近傍では採れるが...
柳田國男 「瀬戸内海の海人」
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