...愛がその飽くことなき掠奪(りゃくだつ)の手を拡げる烈(はげ)しさは...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...すぱり」第九章 大団円趙家が掠奪に遭ってから...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...わが頭(かしら)掠(かす)めし稲妻の光にこの夕(ゆふべ)おどろおどろしきわが命かな...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...中空(なかぞら)の雲一ぱいに白い光が掠(かす)めゆく……ああ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...飛行服を掠奪(りゃくだつ)するお手伝いまでやってのけた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...一小舟を掠(かす)めて以て貴舟に近づかんと欲すれども未だ能わず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...家畜数頭を掠奪したり...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...桐の木に止まつて居た鴉が麥の上を掠めるやうにして遙かにさきの木に移つた...
長塚節 「十日間」
...むしろ隣人に掠奪と盗みと殺戮とを行うことを好んでいるのである2)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...たちまち掠奪者の小群が集まり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...もしこれ以上に行人村家の物を掠めるようなことがあれば...
室生犀星 「野に臥す者」
...飢民蜂起して富豪を侵掠す...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...地を掠めるやうにして...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...まず凶暴な切支丹族の掠奪性を撓(た)めようとしましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...榊葉(さかきば)のかげに光る鏡を掠(かす)めて...
吉川英治 「剣難女難」
...ついに一刀斎の衣服のたもとを掠(かす)めることもできなかったのである...
吉川英治 「剣の四君子」
...師直の婦女掠奪にむすびつけて...
吉川英治 「私本太平記」
...両市は掠奪され、焼かれるであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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