...掠奪婚姻と云ふ言葉はあつても...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...それ等の土人の争闘は、大抵女の掠奪と、その復讐が原因になつてゐると云ひます...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...またある時は気取屋の紅葉の鼻先きを掠(かす)めて飛んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...一発の弾丸が私の耳を掠めてぴゅっと飛び...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...路傍の百姓家の裸蝋燭が逸早く掠めるやうにして通つて行つたりした...
田山録弥 「百日紅」
...田圃(たんぼ)向(むこ)うの杉の森を掠(かす)めて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...小太郎の刀は、光を掠めた如く、月丸の胸へ走った...
直木三十五 「南国太平記」
...その瞬間、小太郎の前に、きらっと、閃くものが、掠めて、小太郎は、一足退っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...あげて覇府(はふ)に掠奪せられたり...
蜷川新 「天皇」
...私の鼻っ面を掠めた...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...頭の上を掠めて過ぎたから...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...気泡(きほう)のように波の上を掠(かす)り飛ぶように思われるのです...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...植民し掠奪せんとするゲルマン民族の努力は絶えなかった1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この状態で支配者たるトルコ人と隣人たるアラビア人の掠奪を免れる能力を増そうと期待するのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一ノ関がすぐに掠(さら)ってゆくぞ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...眼先を掠(かす)っていったのが忘れもしない...
吉川英治 「剣難女難」
...財を掠(かす)めていた...
吉川英治 「三国志」
...掠奪行為を行わなくとも巨利が得られる...
和辻哲郎 「鎖国」
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