「掠」の意味
奪う
小説での「掠」の使い方
...電光(いなづま)の様な感じが智恵子の脳を掠めて...
石川啄木 「鳥影」
...後続者の足もとを掠(かす)め...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...スマートな姿体で夜目にも鮮かに車窓を掠(かす)め去る...
大阪圭吉 「白妖」
...そよ吹く風毎(かぜごと)に素袍(すはう)の袖を掠(かす)むれば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...矢張田の中に蓮の花の咲いてゐる傍を掠めて...
田山録弥 「百日紅」
...その船の乗組の人は前にも言ったように掠奪と虐殺とを目的に来たのではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...強姦奪掠憚らねば...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...いずれもこの遺骸劫掠(ごうりゃく)遠征隊中に代表されたれば...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...及びイタリアを掠奪し所有した1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ラッツェルの『人類史』にアフリカのチップー人は野干に則って外人の所有物を自分らの共有財産と做(な)し掠め取るとある...
南方熊楠 「十二支考」
...わたしは掠奪者の名から脱(のが)れよう...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...身を掠めて飛ぶ彈丸に...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...其疾如風(そのはやきことかぜのごとし)其徐如林(そのしずかなることはやしのごとし)侵掠如火(おかしさるやひのごとし)不動如山(うごかざることやまのごとし)うごかざること山のごとし――その文字のとおりに...
吉川英治 「新書太閤記」
...左右を掠(かす)めてゆく...
吉川英治 「平の将門」
...ぜひなく、彼は、それが目的ではないが、豊田郷の館や自分の領民に与えられた通りな、狼藉、放火、掠奪を、良兼の領下に振舞って還って来た...
吉川英治 「平の将門」
...八弥の耳を掠(かす)った...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...道々土人の諸酋を掠奪して...
和辻哲郎 「鎖国」
...皇室の宝物さえもしばしば掠奪を受けた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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