...かうして男の暴力によつて、保護されたり、掠奪されたり、物品と同格にあつかはれる女の生活中には何があるのでせうか...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...曇ってかつ消えるように掠めて行く...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...そのまま脳裏を掠(かす)めた一瞬の出来事として私もやがて心の中でこの記憶を葬り去ってしまったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...土寇の群は掠奪(りゃくだつ)をほしいままにして...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...一小舟を掠(かす)めて以て貴舟に近づかんと欲すれども未だ能わず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...然し私は英子の心を掠奪することは出来ない...
豊島与志雄 「運命のままに」
...すーっと黒い影が掠め去った...
豊島与志雄 「二つの途」
...「これは、掠れ弾で、ござります...
直木三十五 「南国太平記」
...浮々然として面を掠めて去る...
長塚節 「草津行」
...巡査の提灯(ちょうちん)が孤堂先生の黒い帽子を掠(かす)めて動いた...
夏目漱石 「虞美人草」
...ゆき子と初めて相知つたダラットの高原の景色が心を掠(かす)めた...
林芙美子 「浮雲」
...郡役所の徴税を掠(かす)めんとして失敗し...
福田英子 「妾の半生涯」
...そしてこの掠奪戦はアラビア人が力を入れる仕事の一つである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その一方はほとんど全く掠奪によって生活しており...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼は裏切り・非道・掠奪・の学校ともいうべきそうした社会に生きながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...場銭を掠(さら)ったうえに簀巻(すまき)にして川へ叩きこまれても文句の云えねえのが仲間の定法だ...
山本周五郎 「お美津簪」
...ちぎれちぎれに掠(かす)れて聞こえる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お上(かみ)の怖い目や耳を掠(かす)めながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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