...そこに確然たる禁制の掟はなかつたにしても...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...一つの掟(おきて)としていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無言の山はおごそかに掟の如く聳えたり...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...「親分さん」「私慾のために掟(おきて)を破り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...掟に仕えるよう採用されたのであるし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...……掟きびしき白玉の露にも濡れしことはなく……すこしずつ...
火野葦平 「花と龍」
...出所不明の食物は神の掟に従うて口にするわけにはゆかなくなつた...
牧野信一 「痴酔記」
...はしなく浮世の用事思いいだされければ朝とくより乗合馬車の片隅にうずくまりて行くてを急ぎたる我が行脚の掟には外(はず)れたれども「御身はいずくにか行き給う...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...どれほど愛すればとて遺骸は遺骸として葬送せねばならぬのが人生の悲しい掟(おきて)であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いかにも公の掟を足下にふみにじって快としているかのように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...宗教の掟に対しても国家の掟に対しても単純な好奇心のない精神の方が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...儀礼の掟がまれで緩(ゆる)やかな国ではかえって原始的な普通の掟がよく守られているではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...単なる掟は存在を有たない...
柳宗悦 「雑器の美」
...定められた掟はない...
柳宗悦 「雑器の美」
...その掟が守られなければ世の中は成り立ってゆかないだろうし...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...山上へまかるにも、いちいち京都詰(づめ)のお奉行か、安土のおゆるしを得ねば許されず、また山上の常住は、限られた平僧と堂衆のほかは、今なおお認めなき掟(おきて)とやらで」それを光秀は聞きながして、「いや、掟は掟であるが、宗門の熱意というものは、水をかけたら消える火のようなものでは決してない...
吉川英治 「新書太閤記」
...掟じゃよ」「ご謙遜なさる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...行く先々の掟(おきて)には素直に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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